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新興国・途上国のいまを知る

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コラム

ワールド・イン・ファッション

ファストファッションと仕立て屋さん。ハイブランドと模倣品。人々の「身に着けるもの」を題材に、それらをとりまく社会現象を取り上げ、経済、文化、産業、宗教などの様々な切り口から、途上国・新興国社会にどのような変化がもたらされているのかをご紹介します。

  • 第2回 ファラ・フォーセット七変化――タイ女性幹部の巨大なヘアスタイルに見る文化触変 / 青木(岡部)まき タイの省庁や企業に調査に行くと、かなりの頻度で女性の高官や管理職、役員に出迎えられる。筆者が初めてタイを訪問した2000年代初頭、訪問先で自分の母と同じ世代の女性が高官として現れた。新鮮な思いで対面したのを今でもよく覚えている。 2022/12/15
  • 第1回 ハイエンドとローエンドを選ぶ楽しさ――リアルからネットに移行する中国のファッション / 内藤 寛子 北京に留学していた2011年頃、20代前半でオシャレ盛りだった私にとって楽しみのひとつが五道口にある服装市場であった。服装市場は、衣料品関連の商品を卸値で購入できる、いわゆる卸売市場である。その規模はところによって異なり、五道口服装市場は2階建てでこぢんまりとした印象だが、中国北部最大級の服装市場とされる北京動物園前の服装市場はいくつものビルが連なり、一日で回ることができない広さだ。規模の違いはあるものの、どちらの服装市場もビル内には2畳ほどしかない小さな小売店が数百とひしめき合い、商品は山積みに陳列されている。規模の大きい服装市場では階によって客層を分けており、若者向けの流行の品から中年男性向けのスーツといったオフィス用の服装なども購入することができる。価格帯もさまざまで、無地のTシャツや大量生産のストールといった安価なものから、著名ブランドのロゴマークやデザインを模した製品(以下、「ブランド」品)まである。後者は、正規品と比べると破格値だが服装市場の基準ではよい値段ということになる。服装市場は、商魂たくましい中国人との交流を楽しめる場所であることから、観光客にも人気のあるスポットだ。また、思いがけない掘り出し物を見つけることもあることから、流行に敏感な若者も足しげく通う場所でもある。 2022/11/02