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コラム

フォーカス・オン・チャイナ

中国・台湾をめぐる国際関係のホット・イシューを解説します。
第6回から「世界を見る眼」に移りました。

  • 第5回 安倍首相訪中と日中首脳会談の実現 / 松本 はる香 2018年10月は日中平和友好条約が発効して40周年の節目に当たる。この時期に安倍晋三首相が北京を訪問して日中首脳会談が実現したことは、日中関係の改善にとって歓迎すべき出来事であった。日本の首相が、首脳レベルの国際会議への出席を除いて、中国を公式訪問して首脳会談を行うのは、2011年の野田首相の中国訪問以来7年ぶりであった。長きにわたって膠着状態にあった日中関係を、首脳の相互往来を通じて改善していくことが両国にとっての当面の課題である。今後、来年6月に大阪で行われるG20サミットの開催に合わせて、習近平の日本訪問と日中首脳会談を実現することによって、日中両首脳の相互往来を定着させることが外交上重要となってくる。 2018/11/08
  • 第4回 習近平政権の31項目の台湾優遇措置――より洗練されたしたたかな中国の台湾戦略 / 松本 はる香 2017年10月下旬、中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)が開催され、開幕会議において、習近平総書記が演説を行った。そのなかで習近平は台湾問題に触れ「一つの中国の原則は、両岸関係の政治的基礎である。一つの中国の原則を体現する『92年コンセンサス』は、両岸関係の根本的性質を明確に定義しており、両者の平和的発展を確保する上での鍵である」と演説して、台湾側が「92年コンセンサス」を受け入れるべきであるという立場を示した。その上で、「われわれには、いかなる形の『台独』(台湾独立)分裂のたくらみも打ち砕く確固たる意志、十分な自信、そして十分な能力がある。われわれはいかなる者、いかなる組織、いかなる政党、いかなる時、いかなる形によって、中国領土のいかなる部分を中国から分離することも決して許さない」と述べ、「台湾独立」の動きを牽制する姿勢を明らかにした。 2018/05/17
  • 第3回 蔡英文政権と膠着化する中台関係 / 松本 はる香 2016年5月の総統就任以来、民進党の蔡英文は、「現状維持」を中国と台湾の関係(中台関係)の基本方針とする立場を示してきた。元来、民進党は党綱領に「台湾独立」を掲げてきたが、台湾の総統となった蔡英文はそれを前面に打ち出すことはなかった。その一方で、蔡英文は総統就任演説が示す通り、「92年の会談において合意がなされたという歴史的事実を尊重する」という立場を取っている。 2018/03/22
  • 第2回 習近平2期目の中国外交の行方 / 松本 はる香 2017年10月18日から24日まで、中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)が開催された。同大会開幕会議では、習近平総書記が3時間半余りの長時間の演説を行った。習近平は演説のなかで「中国的特色のある社会主義という偉大な旗印を掲げ、全面的に小康社会を確立するために最終的な勝利を収めて、新時代の中国的特色のある社会主義の偉大なる勝利を得て、中華民族の偉大なる復興という中国の夢を実現するために、奮闘を惜しまない」として、改めて「中華民族の偉大な復興」や「中国の夢」を掲げ、大国としての中国の存在感を国内外に示した。 2018/01/31
  • 第1回 トランプ政権と米中関係――不確実性が増すアジアの安全保障 / 松本 はる香 近年の米中関係を振り返れば、中国の南シナ海における活動の活発化にともなって両国の対立が表面化した。当初、オバマ政権は中国との対話重視の協調的な姿勢を取ってきたが、その後、中国に対して一定の軍事的な圧力を掛けるという政策の転換を行った。その一環として、2015年の秋以降、南シナ海における「航行の自由」作戦を4回にわたって実施してきた。それとともに、西太平洋上に配備する米軍空母の数が増強された。 2017/06/01