アジア動向年報

2023アジア動向年報

2022年は2月にロシア軍がウクライナに侵攻したことで、これまでの国際秩序が激しく揺らいだ1年となり、アジア地域も大きな影響を受けました。台湾海峡の緊張は高まり、食料・資源価格の高騰により各国でインフレが進行しました。米中貿易摩擦や新型コロナウイルス感染症の拡大など、2010年代後半に発生した不確実性はいっそう深刻化したといえます。各国の動向を多面的に把握し、冷静かつ正確な分析を行うことは、アジア諸国・地域だけなく、混沌とする国際情勢を理解する上でも欠かせないでしょう。『アジア動向年報2023』では23のアジアの国・地域、またアメリカとアジアの関係をカバーし、各国・地域を長年観察してきた研究者が現地の一次資料に基づいて2022年の動向を分析するだけでなく、その歴史的背景や意味についても明らかにしています。

アジア動向年報 2023

■ アジア動向年報 2023
■ 6,930円(本体価格 6,300円)
■ A5判
■ 600pp
■ 2023年5月24日
■ ISBN978-4-258-01023-3

■ 各国・地域の動向 大韓民国/朝鮮民主主義人民共和国/モンゴル/中国/香港特別行政区/台湾/ASEAN/ベトナム/カンボジア/ラオス/タイ/フィリピン/マレーシア/シンガポール/インドネシア/ティモール・レステ(東ティモール)/ミャンマー/バングラデシュ/インド/ネパール/スリランカ/パキスタン/アフガニスタン

CONTENTS
主要トピックス
各国・地域の動向

モンゴル
腐敗と経済難との戦い / 湊 邦生

香港特別行政区
政府人事の一新と経済の苦境 / 倉田 徹

ティモール・レステ(東ティモール)
国家財政管理の懸念が加速 / 田中(坂部) 有佳子

バングラデシュ
ウクライナ危機下の経済不安とバランス外交 / 日下部 尚徳

パキスタン
政治変動と自然災害の1年 / 井上 あえか、牧野 百恵