牧野 百恵
牧野 百恵 MAKINO Momoe |
[所属・役職] | 開発研究センター ・経済モデル研究グループ長代理 |
[専門分野] | 開発ミクロ経済学 人口経済学 家族の経済学 南アジア経済 |
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researchmap | 研究者情報(学歴・経歴・業績一覧) |
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研究歴
広くは開発のミクロ経済学、とりわけ途上国女性のエンパワメント、ジェンダー格差解消を目指した実証分析に関心があります。これまで扱ったトピックは、児童婚(18歳未満の婚姻)、男児選好、男女教育格差、労働市場におけるジェンダー格差などです。
これらのトピックの原因の解明や、解決策を探るため、主にパキスタンとバングラデシュで家計調査を実施し、独自のデータ収集を行ってきました。具体的には、品目ごとや個人ごとの、将来また過去のダウリーなどの支払い、家庭内ジェンダー関係、女性のエンパワメントなどの指標です。女性の財産権や安全が十分に保障されないなかでは、ダウリー、婚資、性選択的中絶など、一見したところジェンダー不平等な慣習が、女性にとってメリットとなる可能性を実証的に解明しました。
現在取り組んでいるテーマ
現在、主に3つのテーマに取り組んでいます。一つ目は、児童婚に関する共同研究です。児童婚が蔓延するサブサハラアフリカと南アジアの、ランダム化比較実験(RCTs)と時系列観察データを用いて、児童婚撲滅のための実証的研究を試みています。
二つ目は、女性の労働参加が貧困削減にも女性のエンパワメントにも重要とされるなか、女性の労働参加率が低い南アジアにおいて、女性の労働参加を促進することを目的とした実証研究です。パキスタンとバングラデシュでRCTsを実施しています。
三つ目は、新型コロナウイルス蔓延防止のためのロックダウンが、労働送金に頼ってきたバングラデシュ農村にもたらした影響についての実証研究です。ロックダウン早々に、電話調査を実施しました。