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研究者のご紹介

南波 聖太郎

南波 聖太郎 NAMBA Seitaro

南波 聖太郎 NAMBA Seitaro
[所属・役職] 地域研究センター 東南アジアⅡ研究グループ
[専門分野] ラオス地域研究、ラオス現代史
[email] Seitaro_Namba E-mail
研究者情報(学歴・経歴・業績一覧)
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研究歴

ラオスは、現在も社会主義を標榜している国の1つです。私はこれまで「ラオスでなぜ社会主義国家が成立したのか」を歴史学的に研究してきました。従来の研究では、第2次インドシナ戦争終結直後の1975年12月2日に、約30年続いた王政から現在の人民民主共和制に移行したことをもって、マルクス・レーニン主義を標榜するラオス人民革命党が一党制を確立したとされてきました。私の2020年の博士論文では、同党が1955年の結成以来、国内外の多様な勢力と協力・連携・競合を繰り返してきた歴史を明らかにし、1975年の革命の実態を再考しました。ラオス人民革命党と「特別な関係」にあるベトナム共産党の資料を活用してきたことも、私の研究の特徴の1つです。

現在取り組んでいるテーマ

現在は「ラオスでなぜ社会主義国家が持続するのか」について、2つの観点から研究しています。第1に、社会主義諸国との関係です。ラオス外交は冷戦終結後、多角化が進みました。一方で現在もベトナムと中国がその両軸となっており、経済面だけでなく政治面でも緊密な関係にあります。私の研究では、中越両国がラオスの国家建設に及ぼしてきた影響の分析を進めています。第2に、伝統的権威との関係です。ラオス人民革命党は社会主義を標榜しつつも、王族や仏教僧などに比較的穏健な態度を取ってきました。私の研究では、同党が国民に強い影響力をもつ伝統的権威をどう取り込み、また排除することで、国家基盤の安定を図ってきたかの実証的解明を目指しています。