2024年10月、インドネシアでは10年ぶりの政権交代がみられた。大統領であったジョコ・ウィドド(ジョコウィ)が二期10年の任期を全うし、プラボウォ・スビアントが新大統領に就任した。この政権交代にあわせて、本書では大きく3つの視点からインドネシアの分析を試みている。まず、ジョコウィ政権の評価である。ここでは政治や経済、市民社会、外交、そして環境問題への取り組みといったトピックを取り上げている。つぎに、2024年2月に実施された国会議員選挙と大統領選挙における選挙運動や投票行動、そして選出された国会議員の特徴の分析である。最後に、プラボウォ新政権の特徴の解明である。以上の分析を通じて、本書は、現在および今後のインドネシアの動向を探る際に必要となる視座を提供する。