ライブラリアン・コラム
2023年
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ここにしかない資料を探して――オランダでも書店に行く理由 / 能勢 美紀 本好きの人にとって、旅先で図書館や書店を訪れるという行為はけっこう一般的なようで、関連するガイドブックやウェブサイトは多くある。日本であればカルチュア・コ...... 2023/12/18
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ニュースの波の積み重ね──社会科学資料としての新聞コレクション / 坂井 華奈子 『燃えあがる女性記者たち』というインドのドキュメンタリー映画をみた。舞台はインド北部、ウッタル・プラデーシュ州の農村地帯の女性たちが設立した新聞社である。...... 2023/11/16
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資料展「沈黙の時代──トンチャイ・ウィニッチャクン著作とタイ現代史」 / 小林磨理恵 タイの歴史学者トンチャイ・ウィニッチャクン氏が、2023年福岡アジア文化賞大賞を受賞したことを記念し、アジア経済研究所(以下、アジ研)図書館では、同氏の著...... 2023/10/26
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中国では何歳から結婚できますか? / 狩野 修二 発端は、中国での結婚に関するレファレンスであった。中国における年齢別の婚姻状況についての統計データがほしい、とのことだったので、『中国人口和就業統計年鑑』...... 2023/10/16
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インドネシア老舗書店の閉店記事を読んで / 土佐 美菜実 今年5月下旬のある日、インドネシアの日刊紙『コンパス』を読んでいると、ひとつの記事が目に飛び込んだ。70年以上続いたインドネシアの老舗書店、グヌン・アグン...... 2023/08/18
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中国のOA出版――中国語ジャーナルの現状 / 澤田 裕子 2016年に科学・工学分野で発表した論文数が米国を抜いて世界第1位になって以来(National Science Board ...... 2023/07/20
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アジ研図書館のお宝コレクション――イラク、フセイン政権時代の反体制派機関紙 / 高橋 理枝 アジ研図書館の誇るべきコレクションの一つに、発展途上国で刊行された新聞がある。インターネットもなく現地の情報がたやすく手に入らなかった時代、現地で刊行され...... 2023/06/07
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電子化された満鉄関連資料とデジタルアーカイブ / 村田 遼平 2023年4月、アジア経済研究所図書館(以下、当館と略)のデジタルアーカイブの一部が装いを新たにした。新規デジタルアーカイブを公開したわけではないために特...... 2023/06/05
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ChatGPTは蔵書検索以外でもっと有効活用して欲しい / 榎本 翔 2023年5月現在、AIチャットボット“ChatGPT”は、あらゆる分野で影響を与えている。図書館も例外ではなく、ある図書館でこんな事例があったようだ。図...... 2023/05/15
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ビルマ語資料をめぐる諸問題──文字、翻字、そして書誌 / 小林 磨理恵 南アジアや東南アジアには、豊かな文字文化が広がっている。一直線の横棒にぶら下がるデーヴァナーガリー文字(インドのヒンディー語等)、動物を象ったようなタイ文...... 2023/04/27
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韓国の書店事情──地域に息づくドンネチェッパン(街の本屋さん) / 二階 宏之 ソウルの弘大(ホンデ)という街に京義線ブックストリートといわれるスポットがある。2016年に旧京義線の廃線跡地に本をテーマにした通りとして誕生した。京義線...... 2023/04/17
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コマンドプロンプトを使ってみよう(2)――ファイルの同一性チェック / 今満 亨崇 前稿「コマンドプロンプトを使ってみよう 」では、アジア経済研究所図書館(アジ研図書館)が行っている、コマンドプロンプトを使用した業務例を紹介した...... 2023/04/11
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インドにおける資料収集活動――南アジア版書籍と発送の苦労 / 坂井 華奈子 学生時代、司書になろうと思った時には、将来自分が海外に出張して本を仕入れたり、それらを苦労して日本に発送したりすることになるとは思ってもみなかった。アジア...... 2023/03/14
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シンガポールの「神保町」──ポスト・コロナの書店を巡る / 山下 惠理 多様な国の希少資料を、研究者や司書が直接現地で収集できることは、アジア経済研究所図書館の蔵書構築にとって大きな強みである。ここ数年は残念ながらコロナ禍で現...... 2023/03/13
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アジア経済研究所図書館の請求記号事情 / 狩野 修二 筆者は、アジア経済研究所(以下アジ研)を訪問する方や図書館を利用する方に、図書館案内をすることがある。その時に必ず口にしてしまうのが、「アジ研図書館の排架...... 2023/03/01
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「記憶」だけに頼らないために――研究所の活動記録の収集と保存 / 則竹 理人 発足から60年以上の時を経たアジア経済研究所において、その活動の足跡をたどるための史料があまり残されていないことについて、2021年9月に「研究所60周年...... 2023/01/19