木村 福成
研究歴
これまで、(1)グローバリゼーションの進展により進化する国際分業のメカニズム解明、(2)グローバリゼーションに対応する貿易・産業育成政策や経済統合・世界貿易機関(WTO)に関する実証分析・政策論、(3)グローバリゼーションを有効に活用する新興国・発展途上国の開発戦略の創出という3つの柱の下、研究活動を展開してきました。特に東アジアにおける機械産業を中心とする国際的生産ネットワークについては共著者とともに継続して多くの論文を発表してきており、学術的文脈および政策論において一定の貢献をしてきたと考えています。慶應義塾大学における教育・研究活動と並行し、2008年から16年間、インドネシア・ジャカルタに設立された東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)のチーフエコノミストも務めてきました。
現在取り組んでいるテーマ
主要な研究テーマは引き続き貿易・国際分業ですが、現在は、デジタル技術の浸透によって国際分業の形態がどう変わっていくのか、米中対立等地政学的緊張の高まりによって国際的生産ネットワークはどのような改編を迫られているのか、弱体化が進んでいるルールに基づく国際貿易秩序をどうすれば維持していけるのかなどについて、研究を続けています。
所属学会
日本経済学会、日本国際経済学会、East Asian Economic Association