菊池 啓一
研究歴
政治制度の諸側面について、主にラテンアメリカの国々を素材に研究しています。これまでの研究の中心としてきたのは議会を対象としたもので、州知事による上院議員を通じた国政への影響力の行使について、アルゼンチンの事例に焦点を当てて本にまとめました(下記リンクをご参照ください)。
その他にも、選挙制度全般に対する関心があり、ラテンアメリカにおけるジェンダー・クオータやアルゼンチンでの予備選挙の義務化とその有権者への影響についても取り組んできました。また、新興民主主義国における民主主義の諸側面の様相やラテンアメリカでの国家と市民社会組織の関係についての研究成果も発表しています。
現在取り組んでいるテーマ
以前から行っている研究の延長線上に位置づけられるテーマとして、アルゼンチン・ブラジルの上院における議員行動の比較分析を、両国における立法過程の特徴の差異に注目しながら進めています。また、大統領による拒否権行使の対象となりやすいタイプの法案修正を特定すべく、アルゼンチン国会で可決された法案の条文のテキスト分析にも取り組み始めています。