三浦 航太
三浦 航太 MIURA Kota |
[所属・役職] | 地域研究センター アフリカ・ラテンアメリカ研究グループ ・副主任調査研究員 |
[専門分野] | ラテンアメリカ地域研究、チリ政治・社会、社会運動論 |
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研究歴
大学院時代は、ラテンアメリカ地域研究と社会運動論の立場から、チリでの高等教育無償化を求める学生運動を事例に、いかに社会運動が新自由主義から社会権保障への転換を実現しうるのか/しえないのかを研究し、博士論文にまとめました。
研究所着任後は、社会運動に加えて制度政治やチリの最新情勢にも目を向けてきました。具体的には、チリにおける代議制民主主義の危機に焦点を当て、政治不信が市民社会組織に及ぼす影響を研究してきました。また、2019年に発生した同国史上最大級の抗議運動、その後の新憲法制定の試みや新しい政治勢力の台頭といった、近年のチリのマクロな政治社会的変動についても論文をまとめています。
現在取り組んでいるテーマ
第一に、社会運動と政策変化の関係です。チリの学生運動と新自由主義を扱った博士論文(上記)を発展させる形で、書籍化を進めています。また、今後研究対象をチリ以外のラテンアメリカ諸国にも広げたいと思っています。
第二に、社会運動と民主化の記憶に関する研究です。民主化は政治体制の転換ですが、人々の間で記憶のされ方は多様です。民主化や民主化運動の記憶をめぐっていかなる対立が生じ、それが今日の社会運動にどのような影響を及ぼすのかを明らかにしたいと考えています。
第三に、近年のチリの変動に関する研究です。2019年の抗議行動以降、チリでは国のあり方を変えようとする試みが続いています。こうした動きを引き続きウォッチし、論文等で発表を続けていく予定です。