大塚 健司
大塚 健司 OTSUKA Kenji |
[所属・役職] | 新領域研究センター ・環境・資源研究グループ長, 主任研究員 |
[専門分野] | 持続環境学、中国・東アジアの環境問題、水・流域・環境ガバナンス |
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researchmap | 研究者情報(学歴・経歴・業績一覧) |
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研究歴
1993年にアジア経済研究所に入所後、中国の環境問題に関する研究に着手し、1997年から1999年まで北京での2年間の在外研究を経て、都市住民の環境意識調査、都市コミュニティ、環境NGOと公衆参加、環境政策過程などについて現地研究機関・団体の協力を得ながら研究を行ってきました。また2004年にアメリカのシンクタンク・ウッドローウィルソン国際学術交流センターと「流域ガバナンス」に関する日米中三カ国の共同研究を実施したのを契機に、中国・アジアの水環境問題に関するガバナンスの国際共同研究を行い、編著を出版してきました。中国をフィールドにした一連の研究成果については単著『中国水環境問題の協働解決論――ガバナンスのダイナミズムへの視座』(晃洋書房2019年)として出版しました。
現在取り組んでいるテーマ
中国の環境問題については、「環境権威主義下のガバナンス」の視点から、最新の動向を追いかけながら継続的に研究を行っています。水資源・環境問題については、メコン流域を対象に中国と東南アジア諸国を含めた越境流域ガバナンスについての研究を始めたところです。また東アジアの地域環境協力について、国家だけでなく、NGOや研究グループなどの非国家主体の役割に着目して、環境汚染やエネルギー転換などのイシューを中心に、関連制度の歴史的な形成過程と最近の協力活動の動向を踏まえたガバナンス研究を行っています。さらに、新型コロナウイルス感染症のパンデミックや気候危機などグローバルからローカルな多層なレベルで甚大な影響を及ぼす生態危機にも関心を持っています。
関連するリンク
- 『中国水環境問題の協働解決論―ガバナンスのダイナミズムへの視座』(晃洋書房、2019年)
- Interactive Approaches to Water Governance in Asia. Springer, 2019.