アジア動向年報

2022アジア動向年報

2021年のアジアは前年に落ち込んだ経済がおおむね回復傾向を示した一方で、多くの国で政情が不安定になりました。特にミャンマーとアフガニスタンでは体制転換が起き、両国では2022年に入っても不安定な状況が続いています。新型コロナウイルスの蔓延という表面的事象に目を奪われずに各国の動向を多面的に把握し、冷静かつ正確な分析を行うことが正しい理解につながるはずです。それは、アジア諸国・地域のコロナ後を見据える上でも欠かせません。『アジア動向年報2022』では23のアジアの国・地域、またアメリカとアジアの関係をカバーし、各国・地域を長年観察してきた研究者が現地の一次資料に基づいて2021年の動向を分析するだけでなく、その歴史的背景や意味についても明らかにしています。

アジア動向年報 2022

■ アジア動向年報 2022
■ 6,930円(本体価格 6,300円)
■ A5判
■ 594pp
■ 2022年5月26日
■ ISBN978-4-258-01022-6

■ 各国・地域の動向 大韓民国/朝鮮民主主義人民共和国/モンゴル/中国/香港特別行政区/台湾/ASEAN/ベトナム/カンボジア/ラオス/タイ/フィリピン/マレーシア/シンガポール/インドネシア/ティモール・レステ(東ティモール)/ミャンマー/バングラデシュ/インド/ネパール/スリランカ/パキスタン/アフガニスタン

CONTENTS
主要トピックス
各国・地域の動向

香港特別行政区
民主化の終わりと民主派の徹底弾圧 / 倉田 徹

フィリピン
任期終了を迎える強権的な政権 / 渡辺 綾

ティモール・レステ(東ティモール)
油田・ガス田開発と国家財政への懸念が浮上 / 田中(坂部) 有佳子

バングラデシュ
経済の復調と地方選挙での混乱 / 日下部 尚徳

パキスタン
野党連合の分裂と上院選挙の波乱 / 井上 あえか、牧野 百恵