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特集

2020年ミャンマー総選挙

  • (2020年ミャンマー総選挙)特集にあたって――アウンサンスーチー政権の成果を問う選挙 / 長田 紀之 2020年11月8日、ミャンマーの総選挙が実施される。前回の2015年総選挙では、アウンサンスーチー率いる国民民主連盟(National League for Democracy、以下NLD)が地滑り的な勝利を収め、翌年に歴史的な政権交代が実現した。5年の任期を終えつつあるこのNLD政権に対して、国民はどのような評価をくだすのだろうか。今回の選挙は、前回ほどの目立った変化には直結しないかもしれない。しかし、長い目で見れば、すでに大きな変化のなかにあって難局を迎えているミャンマーが、将来の進路を定めていくにあたっての重要な分岐点のひとつになりうるだろう。この特集では、投票日の前後数回にわたって総選挙のみどころや結果について伝えていく。初回は、選挙の背景を解説しながら、いくつかの注目点を挙げる。 2020/10/29
  • (2020年ミャンマー総選挙)アウンサンスーチー政権下の経済成果と総選挙への影響 / 工藤 年博 前回2015年11月の総選挙の争点が「軍政からの脱却」「民主化」であったのに対し、今回2020年の総選挙ではそうした明確な争点は見当たらない。そのため、過去4年半のアウンサンスーチー(以下、スーチー)政権の実績をどう評価するかが主要な焦点になるだろう。前回総選挙で国民民主連盟(NLD)が掲げた公約には少数民族武装勢力との停戦合意と民族和解、国軍の影響力が残る2008年憲法の改正、人権と民主主義の定着などと並んで、国民に裨益する経済成長の実現が重要政策として掲げられていた。本稿ではスーチー政権下における経済パフォーマンスを振り返り、経済政策や運営を評価する。そのうえで、経済政策が今回の総選挙の争点になっていないことを指摘する。 2020/11/05
  • (2020年ミャンマー総選挙)選挙結果速報――国民民主連盟が再び地滑り的な勝利 / 長田 紀之 2020年11月8日に実施されたミャンマー総選挙の結果が、9日から15日にかけて選挙管理委員会から発表された。与党の国民民主連盟(National League for Democracy、以下NLD)は、議席を減らすのではないかという大方の予想を裏切り、前回の2015年総選挙を上回る議席を獲得して、ふたたび地滑り的な勝利を収めた。 2020/11/18
  • (2020年ミャンマー総選挙)アウンサンスーチー圧勝の理由と、それが暗示する不安の正体 / 中西 嘉宏 2015年11月8日の夕刻、筆者はヤンゴンの国民民主連盟(National League for Democracy、以下NLD)の本部前にいた。その日、ミャンマーで総選挙が実施されていた。午後を過ぎたあたりだっただろうか、投票締め切り後に党本部でアウンサンスーチー(以下スーチー)が勝利宣言をする、という噂が広がった。筆者もその噂を耳にしてすぐさま党本部のあるシュエゴンダイン通りに向かった。本部前には群衆や内外の報道陣が集まっていた。夕方には雨が降りはじめたが、人の数はどんどん増えていった。ついには、本部前を車が通行できなくなってしまった。 2020/11/27