アジア動向年報
2018
アジアは大きく変化しています。『アジア動向年報』は変動するアジアの動向を一次資料に基づいて分析し、アジア情勢理解のために基礎的な資料と分析を広く社会に提供することを目的とするものです。2018年版では、アジアの23の国・地域を網羅し、新聞、雑誌等の現地資料、現地調査に基づき、2017年の動向を政治、経済、対外関係にわたって分析しています。また、各国・地域編に加え、「主要トピックス」編で、アジア・アメリカ関係、ロシアのアジア政策を取り上げ、アジア情勢の総合的な把握も行っています。ウェブでも無料で公開されています。あわせてご覧ください。
■ アジア動向年報 2018
■ 6,930円(本体価格 6,300円)
■ A5判
■ 612pp
■ 2018年5月31日
■ 各国・地域の動向 大韓民国/朝鮮民主主義人民共和国/モンゴル/中国/香港特別行政区/台湾/ASEAN/ベトナム/カンボジア/ラオス/タイ/フィリピン/マレーシア/シンガポール/インドネシア/ティモール・レステ(東ティモール)/ミャンマー/バングラデシュ/インド/ネパール/スリランカ/パキスタン/アフガニスタン
CONTENTS
主要トピックス
アメリカ第一主義外交とインド太平洋戦略の行方 / 昇 亜美子
ロシアのアジア政策――北朝鮮核問題で中国と協調―― / 日臺 健雄
各国・地域の動向
大韓民国
文在寅政権の発足と半導体頼みの景気回復 / 奥田 聡、渡邉 雄一
朝鮮民主主義人民共和国
国家核武力の完成宣言 / 文 浩一
モンゴル
バトトルガ新大統領就任とその波紋 / 湊 邦生
中国
「社会主義現代化強国」を目指す第2期習近平政権 / 江藤 名保子、森 路未央
香港特別行政区
返還20周年、新長官の就任と新たな政治課題 / 倉田 徹
台湾
年金改革の進展と頼清徳内閣の発足 / 竹内 孝之 (正誤表あり)
ASEAN
50周年を迎えたASEAN / 湯川 拓
ベトナム
火がついた反汚職闘争、好調な経済 / 石塚二葉、荒神衣美
カンボジア
最大野党のカンボジア救国党解党 / 初鹿野 直美
ラオス
開発の弊害解消に向けた試みと深化する対中関係 / 南波 聖太郎
フィリピン
戒厳令下でイスラーム過激派掃討めざす / 鈴木 有理佳 (正誤表あり)
マレーシア
総選挙に向けた準備の本格化 / 金子 奈央
シンガポール
次世代指導者・指導体制への移行に向けた準備のなかで / 久末 亮一
インドネシア
深まるイスラーム保守派と世俗派の溝 / 川村 晃一、濱田 美紀 (正誤表あり)
ティモール・レステ(東ティモール)
FRETILIN=民主党政権の発足と野党連合との攻防 / 井上 浩子
ミャンマー
過去最大の難民危機 / 長田 紀之 (正誤表あり)
バングラデシュ
公正な選挙に向けた見えない道筋とロヒンギャ問題の深刻化 / 日下部 尚徳
インド
問題を内包しつつも安定した政権運営を続けるモディ政権 / 近藤 則夫、小川 道大
ネパール
左派連合の代表議会選挙勝利により政権安定化が図れるか / 佐野 麻由子
スリランカ
政治的空転に忍びよる危機 / 荒井 悦代
パキスタン
司法判断による首相の交代ふたたび / 井上 あえか、牧野 百恵
アフガニスタン
ターリバーンによる攻勢拡大と「南アジア新戦略」の発表 / 登利谷 正人