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論考

2020年

  • 2020年シンガポール総選挙――与党停滞と野党伸張、議会政治の転換点と将来への希望 / 久末 亮一 2020年7月10日、シンガポールでは国会総選挙が実施された。その結果は、建国以来の政権与党である「人民行動党」(People’s Action Party, 以下PAP)が、国会で絶対多数を占めることが「常識」となっているシンガポールでも、将来における変化の始まりを予感させるものとなった。 2020/08/27
  • 「世界最大のロックダウン」はなぜ失敗したのか――コロナ禍と経済危機の二重苦に陥るインド / 湊 一樹 2019年12月、中国の湖北省武漢市で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がはじめて確認された。急激な感染の拡大は、中国がその中心地であった時期を経て、わずか3カ月足らずの間に世界中を覆いつくし、3月11日には世界保健機関(WHO)が「パンデミックといえる状況にある」と表明するに至った。その後、新型コロナウイルスの感染拡大はさらに勢いを増し、7月27日までに世界全体で確認された感染者と死者の数は、それぞれ1625万人と65万人にのぼっている。また、国別の累計感染者数は、米国が423万人と圧倒的に多く、ブラジル(242万人)、インド(144万人)、ロシア(81万人)、南アフリカ(45万人)、メキシコ(39万人)、ペルー(38万人)、チリ(35万人)が後に続く 。 2020/07/29
  • メキシコ与党・国民再生運動を揺るがす派閥対立――幹事長選出をめぐる混乱 / 豊田 紳 左派の政治家アンドレス=マヌエル・ロペス=オブラドール(Andres Manuel López Obrador) と、彼が創設した新興の左派政党「国民再生運動(morena)」が、2018年のメキシコ大統領選挙で地滑り的な勝利を収めてから、一年余りが経過した。このロペス=オブラドール政権は、その就任前には、ポピュリスト的であるとか予想がつかないとか様々なネガティブな評価にさらされていたが、一年が経ってから見ると、支持率だけを見る限り、おおむね大過ない一年を過ごしたと言えよう。 2020/05/13
  • 中国・新疆ウイグル自治区のカザフ人――不法入国とカザフスタン政府のジレンマ / 岡 奈津子 判決後、喜びに思わず両手で顔を覆うポニーテールの中年女性。狭い法廷に拍手と歓喜の声が響き渡る。ガラス張りの被告人席から出るように促された彼女は、集まった家族や支援者らと抱擁を交わした。さらに外に出て裁判所の前に立つと、ナザルバエフ大統領と同胞たちへの感謝の言葉を述べ、「カザフスタン万歳!」と叫びながら力強くこぶしを突き上げた。 2020/04/24
  • 続くタイの政治混乱――あぶり出された真の対立軸 / 重冨 真一 2006年以降、現在に至るまで、タイの政治は混乱のさなかにある。大規模な街頭デモが繰り返され、国際空港すら群衆によって占拠されたことがあったし、軍事クーデタが2回も起きた。2014年以降は、軍部による支配が2019年5月まで5年間も続き、その後の民選内閣も軍部の影響力下にある。本稿では、重冨(2010)で示した混乱の構造をおさらいした後、2014年クーデタ以降の変化に注目して、現在のタイにおける政治対立がどのような状況にあるのか、何をもたらしたのかを考えてみたい。 2020/01/16