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論考

2024年

  • ベネズエラふたたび政治の季節――権威主義体制下の選挙と国際的要因 / 坂口 安紀 過去10年ベネズエラは民主主義の崩壊、ふたりの大統領が並び立つ政治的混乱、ハイパーインフレと経済縮小、食料や医薬品の欠乏で犠牲者が出る人道的危機、770万人(人口の2割弱に相当)の国外脱出など、複層的な危機下にある。国際社会からはニコラス・マドゥロ(Nicolás Maduro)政権に対する非難が集まり、国際仲裁の動きも活発化した。2019年後半以降はマドゥロ政権がいっそう権威主義的対応を強めたことと反政府派の弱体化により、ベネズエラ政治は混乱したまま約4年間膠着状態に陥っている。 2024/02/28