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論考

2021年

  • 2020年キルギス共和国政変の背景と帰結――腐敗に蝕まれる「民主主義の島」 / 岡 奈津子 2020年10月、中央アジアのキルギス共和国(クルグズスタン)で発生した反政府デモにより、ジェーンベコフ政権が崩壊した 。事の発端は国会選挙をめぐる不正疑惑であったが、投票日を含むわずか12日のあいだに大統領が辞任し、それまで収監されていた元議員が首相に任命された後、大統領代行に就任するという目まぐるしい展開となった。暫定政権は国会選挙のやり直しを延期した一方で、2021年1月10日に前倒しで大統領選挙を実施した。 2021/02/03
  • 支持される権威主義的反動――世論調査から見るフィリピン政治の現在 / 川中 豪 フィリピンでもコロナウィルスの感染拡大が続き、1月初め時点で48万人を超える感染者数を記録した(死者は9000人超)。東南アジアではインドネシア(感染者79万人、死者2万3000人)に次ぐ規模である。経済的にもそのダメージは深刻で、2020年第2四半期の国内総生産(GDP)実質成長率は、前年同期比でマイナス16.9パーセント、第3四半期ではマイナス11.5パーセントとなっている。それでも、政権発足から高い支持率を享受してきたロドリゴ・ドゥテルテ大統領の人気は揺るがない。2020年9月に実施されたフィリピンの民間世論調査機関Pulse Asiaの世論調査(1200人対象)で、91パーセントの回答者が「支持する」と答えた 。公正な世論調査として信頼されているPulse Asiaの調査で、このような高い支持率が示されるのには驚くばかりである。 2021/01/12