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東南アジアを知るために

当館の東南アジアコレクションは、現代の政治・経済状況を分析した学術書だけでなく、現地発行の雑誌・新聞、国家統計局や中央銀行等による統計資料が充実しています。このほか、東南アジア諸言語で書かれた図書も積極的に収集しています。

事典

東南アジアを知る事典:ベトナム+カンボジア+ラオス+タイ+ミャンマー(ビルマ)+マレーシア+ブルネイ+シンガポール+インドネシア+東ティモール+フィリピン
桃木至朗[ほか] 編集; 石井米雄監修. --新版. --平凡社, 2008. (請求記号 AH/030.1/T3)

東南アジアに関する総合的な事典。1986年刊行の旧版に約20年間の変化を踏まえて加筆修正した新版。内容は<項目編><地域・国名編><資料編>に大別される。

東南アジア文化事典
信田敏宏編集委員長; 綾部真雄[ほか] 編集委員. --丸善出版, 2019. (請求記号 AH/308/T3)

東南アジアについて、歴史、社会、自然、人びとを中心に全13章から構成され、様々なトピックから解説。最後の章では、日本との関係を歴史的背景とともに詳しく説明している。

タイ事典
日本タイ学会編. --めこん, 2009. (請求記号 AHTH/030.1/T1)

タイに関する地理、歴史、民族、言語、政治、行政などの各分野を概観する「総説」と、五十音順に配列した「項目編」の二部から構成された事典。巻末に「主要統計」「資料」「文献案内」「索引」が付く。
このほか、『ベトナムの事典』、『インドネシアの事典』、『フィリピンの事典』など各国に特化した事典を多数所蔵している。

Historical dictionary of Burma (Myanmar)
Donald M. Seekins ; : hardcover. -- 2nd ed. -- Rowman & Littlefield, 2017. (請求記号 AHBR/959.1/H3)

ミャンマーを知るための総合事典。歴史、地理、社会、政治、文化に関する事項から、人名、団体名まで内容は幅広い。自然や環境に関連する事項はやや弱い。巻頭に紀元前から2016年までの簡単な年表、巻末には参考文献の目録が付く。1989年6月に変更された地名の新旧対照表もある。
同じシリーズに、東南アジア各国の他、ホーチミン市や山岳民族に特化したものもある。

動向分析

アジア動向年報
アジア経済研究所[編]. (請求記号 AA/3/Aj1)

全アジア諸国を国別に分析した年報。現地紙誌及び現地調査による分析を基に、総論/国別概況/日誌/参考資料/統計資料など、重要項目を網羅する。1970年の創刊以来の全ての本文を、『アジア経済研究所学術研究リポジトリ』でオンライン公開しているほか、各年版に収録される「重要日誌」の検索システムをオンラインで提供している。

Southeast Asian affairs
Institute of Southeast Asian studies. (請求記号 AH/32/S2)

シンガポールの東南アジア研究所(ISEAS)が発行する東南アジア情勢年報。東南アジア地域全体及び各国の論文数は地域全体が4~5本、各国1~2本程度。各論文に統一的なフォーマットはなく、自由に執筆されている。統計や日誌などのデータは掲載していない。

Matichon Year in Review (มติชนบันทึกประเทศไทยปี)
ศูนร์ข้อมูลมติชน. –มติชน. (請求記号 Th/058/M1001)

タイの政治・経済・社会に関するニュースをまとめた年報。タイの新聞社であるマティチョン社が出版する。毎月の動向分析に加え、日誌も付されているので、何月何日に何が起きたかを確認する際に便利である。

概説書

現代インドネシアを知るための60章
村井吉敬, 佐伯奈津子, 間瀬朋子編著. --明石書店, 2013. (請求記号 AHIO/308/G1)

インドネシア社会が直面する諸問題と、その歴史的、文化的、政治的、経済的背景を理解する上で役立つインドネシアの解説書。テーマごとに専門家40人が執筆。写真、統計、地図、イラストなども挿入され、楽しみながらインドネシア関連知識を得ることができる。
同じシリーズには、東南アジア各国のほか、「東南アジア」や「ASEAN」についてのものがある。

ラオスの基礎知識
山田紀彦著. --めこん, 2018 . (請求記号 AHLS/30/R3)

ラオスへの関心は高まる一方、その「基礎知識」となる情報源は限られている。本書は、地理や歴史、政治・経済等を網羅した初めてのラオス概説書。ラオスの人と社会をつぶさに見てきた著者(アジ研研究員)ならではの「ラオスの今」が、生き生きと描かれる。
同じシリーズには、ベトナムインドネシアシンガポールタイについてのものがある。

カンボジア経済の基礎知識
道法清隆, 林憲忠編著. --日本貿易振興機構(ジェトロ), 2016. (請求記号 AHCB/33/Ni3)

地理、社会、政治などの基礎知識に加え、経済、産業、貿易、投資動向を概観する。同国進出に関する実務知識、現地の労働・雇用制度、業種別事情、知るべきビジネスリスクなども盛り込み、カンボジア・ビジネスに役立つ入門書。
同じシリーズには、ミャンマータイインドネシアベトナムラオスについてのものがある。

ミャンマー概説
伊東利勝編. --めこん, 2011. (請求記号 AHBR/323.1/M5)

序章で地理、政治、経済政策、外交を概観。1~8章は中央政府が引いた境界に基づく8世界(ビルマ世界、モン世界、カレン世界、カヤー(カレンニー)世界、シャン(タイ)世界、カチン世界、チン世界、ヤカイン世界)に1章ずつ振り当て、各世界の歴史、文学、民俗などを解説する。終章は、序章と合わせて国としてのミャンマーを知るための導きとなる。執筆は日本のミャンマー研究者とミャンマーの研究者が分担している。
同じシリーズに『オス概説』がある。

入門書

東南アジア地域研究入門
慶應義塾大学出版会, 2017.

環境、社会、政治の3巻からなる、東南アジア研究を始める人にとって必須の入門書。歴史的背景から各地域が直面する課題までをわかりやすく紹介する。

教養の東南アジア現代史
川中豪, 川村晃一編著. --ミネルヴァ書房, 2020. (請求記号 AH/30/Aj1)

国ごとでも時代ごとでもなく、「テーマ」ごとに東南アジアの現代史を解説。政治、経済、国際関係から宗教、メディアなど、そのテーマも広い。わかりやすく、東南アジアの実像を包括的に理解できるテキスト。

東南アジア現代政治入門
清水一史, 田村慶子, 横山豪志編著. --改訂版. --ミネルヴァ書房, 2018. (請求記号 AH/32/T6)

ブルネイや東ティモールを含む東南アジア全11カ国を網羅する。各国の基礎知識から、国民国家建設、政治体制の変動、経済発展までを解説する、東南アジア研究必携の書。

Routledge handbook of the contemporary Philippines
edited by Mark R. Thompson and Eric Vincent C. Batalla; : hbk. --Routledge, 2018. (請求記号 AHPH/308/R1)

現代フィリピンの政治、経済、社会、そして文化の諸相を幅広くかつ丁寧に解説。
同じシリーズに、東南アジア各国のほか、東南アジアの都市化や環境などテーマに焦点を当てたものもある。

統計資料

ここでは、統計資料のうち代表的なものを紹介します。トピック別の統計資料は、調べ方案内 >統計情報の調べ方をご参照ください。
近年では各国の統計機関のウェブサイトにて、オープンアクセスになっている場合も多いです。ウェブサイト案内は、国立国会図書館のリサーチ・ナビをお勧めします。

総合統計年鑑(Statistical Yearbook)

人口・住宅、所得・物価、国民所得、環境、産業、貿易、観光など、幅広いテーマに関する統計を網羅した統計資料。各国政府が毎年発行している。中央統計機関以外の各省庁が作成する統計も収録しているため、統計探しの総合窓口のような存在である。現在は、各国のウェブサイトで電子公開される場合が多い。当館では、冊子体でも発行される場合は冊子体も収集している。

OPACにて、”statistic* yearbook 国名(英語)”をキーワードに入力して検索してください。 例:”statistic* yearbook Thailand”
【参考】『東南アジア諸国の統計情報-統計年鑑を使いこなすために-』(平成30年度アジア情報研修資料)

人口・住宅センサス(国勢調査)

国家が実施する人口動態に関する最も基本的な統計調査で、日本の国勢調査に相当する。10年おき、末尾がゼロの年に調査を実施することが多い(中間センサスを実施する国もある)。人口総数、人口成長率、出生率等の人口統計の他、家族の構造や就業状況、識字率、住居・生活環境の実態等を知ることができる。
OPACにて、資料種別の”図書”を選択、”population census 国名(英語)実施年”をキーワードに入力して検索。例: ”population census Thailand 2010”

農業センサス

農業に加えて林業や漁業等も対象に含まれる。概ね10年おきに調査が実施される(中間センサスを実施する国もある)。調査内容は国により異なるが、土地所有,土地利用,契約農業,作付面積,収穫面積,肥料,農薬,農機,農村世帯状況等。
OPACにて、資料種別の”図書”を選択、”agriculture census 国名(英語)実施年”をキーワードに入力して検索。例: ”agriculture census Thailand 2013”

経済センサス(事業所調査)

農業を除く第2次・第3次産業分野を対象にし、事業所数や就労人数、事業所の資産、収益等のデータを収録する事業所統計。5年おきまたは10年おきに調査が実施されている。
OPACにて、資料種別の”図書”を選択、”establishment census 国名(英語)実施年”をキーワードに入力して検索。例: ”establishment census Thailand 2017”

新聞

OPACにて、資料種別の”雑誌”を選択、キーワードに”newspapers”、件名に”AH*”を入力して検索すると、当館で所蔵する東南アジアに関する新聞の一覧が表示されます。言語で絞込みもできます。

官報

アジア経済研究所図書館では東南アジア各国政府が刊行する官報を所蔵しています。OPACにて、資料種別の”雑誌”を選択、”gazette 国名(英語)”をキーワードに入力して検索してください。 例:”gazette Thailand”