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オセアニアを知るために

オセアニアコレクションには人類学分野を中心とする図書のコレクション約2200冊、センサス結果などを含む統計資料約800冊、Papua New Guinea Post-CourierやFiji timesなどの新聞のマイクロフィルムコレクションなどがあります。

事典

オセアニアを知る事典
小林泉[ほか]  監修;新版 --平凡社, 2010. (請求記号 OO/030.1/O3)

オセアニア地域を構成するオーストラリア、ニュージーランド、太平洋島嶼国の歴史、社会、地理、先住民と伝統文化、海洋と環境、多民族社会、国際関係などのテーマに関する総合事典。初版刊行は1990年で、本書はその新版にあたる。総論:世界史の中のオセアニア、項目編(50音順)、国名・地域編、資料編、索引で構成されている。資料編は資料(各国便覧等)、オセアニア略年表、文献案内、関連サイト案内からなる。

Historical dictionary of Oceania
edited by Robert D. Craig and Frank P. King. --Greenwood Press, 1981. (請求記号 /99/Hi1)

オセアニア地域の国々の歴史、政治、経済、社会、民俗学、言語学、社会習慣に関する様々なテーマについてアルファベット順に配列された項目から調べることができる。刊行年は古いが、まず最初に紐解きたいオセアニア地域の歴史事典。

The Pacific Islands : an encyclopedia
edited by Brij V. Lal and Kate Fortune. --University of Hawai’i Press, c2000. (請求記号:OO/030.1/P1)

太平洋地域のメラネシア、ポリネシア、ミクロネシア文化圏の島々に関する百科事典。環境、民族、歴史、政治、経済、社会、文化、島のプロフィールなど、約40セクションで構成され、重要人物約200名の略歴も収録。写真、地図、グラフも多数掲載。

Historical dictionary of Polynesia
Robert D. Craig ; 3rd ed. --Scarecrow Press, 2011. (請求記号 OP/996.1/H2/)

ポリネシアとは、北はハワイ、南西はニュージーランド、南東はイースター島からなり、「ポリネシア・トライアングル」と呼ばれている。この地域には数千の島々が点在し、そのほとんどは現在、アメリカ領サモア、クック諸島、フランス領ポリネシア、ハワイ、ニュージーランド、サモア、トンガ、トケラウ、ツバル、ウォリス・フツナという島国のいずれかに含まれる。本書は、これらの島国の重要な人物、出来事、場所、組織等に関する400以上の項目が登載されたクロスリファレンス歴史事典。年表、序論、豊富な参考文献、ポリネシアの主要な島と環礁、13の主要な島国の統治者と管理者、それらの国の基本的な人口統計学的情報も付録として含まれている。

The Historical dictionary of Papua New Guinea (Asian/Oceanian historical dictionaries, No.37)
Ann Turner ; 2nd ed. --Scarecrow Press, 2001. (請求記号 OLPP/995.4/H1)
パプアニューギニアの歴史、現代の文化や生活に関する基本情報を提供する事典。政治、経済、社会、歴史、言語、芸術、国際関係、農業、芸術などのトピックについて、アルファベット順に簡潔に記載されている。参考文献リストは、歴史、文化、経済など、テーマ別に掲載。

動向分析

The Contemporary Pacific : A Journal of Island Affairs
--Center for Pacific Islands Studies, University of Hawaii Press. (請求記号 P/30/Co2)

太平洋島嶼地域・国の最新動向を伝える学術ジャーナル(年2回刊行)。対象分野は、社会、経済、政治、生態学、文学、文化的トピックと幅広い。Political reviewという常設コーナーで、「太平洋島嶼地域」、「メラネシア」、「ミクロネシア」、「ポリネシア」に関する直近1年の動向分析レポートを掲載している。ハワイ大学 Mānoa Hamilton Library のリポジトリでバックナンバーを公開している。

概説書

オセアニア学=Oceanic studies
遠藤央 [ほか] 編 --京都大学学術出版会, 2009. (請求記号 OO/001/O1)

本書は、日本オセアニア学会が総力をあげて作成したオセアニア地域研究ガイドである。太平洋に点在するポリネシア、メラネシア、ミクロネシアの3つの島嶼群とオーストラリア大陸からなるオセアニア地域の研究動向・課題を解説している。
構成は、第I部「人類の移動と居住戦略」、第II部「環境と開発」、第III部「身体と病い」、第IV部「植民地化と近代化」、第V部「文化とアイデンティティ」。

オセアニアの人類学 : 海外移住・民主化・伝統の政治
須藤健一著 --風響社, 2008. (請求記号 OO/30/O3)

オセアニア島嶼国は、未発達な国家アイデンティティと政治基盤のために「脆弱国家」あるいは「失敗国家」といわれてきた。
本書は、これら「脆弱国家」の現在を描くとともに、「国家のゆがみ」を正そうとする住民の活動について考察する。構成は、第1部: ポリネシアの海外移住と民主化運動。第2部: ミクロネシアの伝統政治の現在。第3部: メラネシアの資源開発と保護。

グローカリゼーションとオセアニアの人類学
須藤健一編 --風響社, 2012. (請求記号 OO/39/G2)

グローカル化とは、全世界を同時に巻き込んでいく流れである「国際標準化」と、地域の特色や特性を考慮していく流れである「地域限定化」の2つの言葉を組み合わせた混成語である。
オセアニアの海洋島嶼国は海洋に分断された環境のなかで、独自の文化を形成し、生活を営みながら、この地を訪れる外部者との広範な交流によるグローバル化を経験してきた。本書は、近年のグローバリゼーションの激流のなかで、開発・伝統・移民・観光などの現場における人々の変容と現状を伝える。

フランス領ポリネシア (文庫クセジュ898)
エマニュエル・ヴィニュロン著 ; 管啓次郎訳 --白水社, 2006. (請求記号 OPFP/308/H1)

フランス領ポリネシアは、南太平洋に位置するフランスの海外領土で、118の島で成り立っている。筆者は、この地の特殊な風土を、地理学的データ、気象データ、人口動態の統計データなどを駆使して科学的に解説し、人びとがこの地で居住空間を切りひらいていった歴史や、核実験施設によって著しい成長をとげた経済事情を概説する。
地理学者・開発学者である著者ヴィニュロンならではの、島の生態学的な特色や開発の歴史的背景への関心が反映したユニークな一冊。

パプアニューギニアの「場所」の物語 : 動態地誌とフィールドワーク
熊谷圭知著 --九州大学出版会, 2019. (請求記号 OLPP/919.54/P1)

パプアニューギニアの高地周縁部や首都ポートモレスビーにおいて40年間にわたりフィールドワーク調査を実践してきた著者が、動態地誌学の視点から、この国の人びとの変容を描き、開発とはなにか、経済格差とはなにかを訴える。

ニューギニア : 交錯する伝統と近代 (講座・生態人類学5)
大塚柳太郎編著 --京都大学学術出版会, 2002. (請求記号 OLPN/39/N1)

ニューギニアは、島嶼でありながら、低湿地、急峻な山麓、中央山脈に沿った盆地、そして周辺にはサンゴ礁に囲まれた島々と多様性に富んだ地理的環境を有している。ニューギニアの人々は、各地域で、多様な伝統文化を形成し、固有の身体的特徴を持ち、独自の言語を話しながら生活を営んできた。本書は、このような特徴を持つニューギニアの人々が近代化の波のなかで、いかに変容してきたのかを問う生態人類学の研究書である。

石斧と十字架 : パプアニューギニア・インボング年代記
塩田光喜著 --彩流社, 2006. (請求記号 OLPP/39/S2)

文化人類学者塩田は1985年1月から1987年4月にかけてパプアニューギニア高地のインボング族の集落でフィールドワークを行った。本書は筆者がこの地で人々と寝食を共にしながら日々体験した出来事とインボング族のオーラルヒストリーを綴った渾身の著作。
本書の冒頭で筆者は「石器時代に生きる人々の行動と心性、そして文明と遭遇し、文明に飲み込まれることによって彼らの精神にいかなる変容が生じたのか、そこからいかなる新たな精神のドラマが展開してくるかが本書の主題である。」と述べている。第1部が石器時代を象徴する「石斧」、第2部が文明を象徴する「十字架」の2部構成になっている。文明の常識を超えたインボング族の世界に誘う一冊。

ウェルビーイングを植える島 : ソロモン諸島の「生態系ボーナス」 (生態人類学は挑む2)
古澤拓郎著 --京都大学学術出版会, 2021. (OLBP/57/U1)

ソロモン諸島には、祖先から培われてきた植林の伝統文化があり、人の手が入ることによって自然の植生よりも多様で有益な森が生まれ、人々はその祖先からの「ボーナス」を享けながら暮らしてきた。グローバル化による発展と経済生活の変化によって「破壊」が「植える」を凌駕しつつある今日、森と人の関係の結びなおしとウェルビーイングを希求する一冊。

The Cambridge history of the Pacific Islanders
edited by Donald Denoon [et.al.] --Cambridge University Press, 1997. (請求記号 OO/99/C1)

本書は、太平洋島嶼群の歴史をヨーロッパ人の入植から1941年まで、第二次世界大戦から20世紀末まで、の2つの時期に分け、それぞれの時期にこの地で起きた出来事の影響を受け、島民が遂げてきた心性の変容について分析する歴史書である。 初期の入植、ヨーロッパ人との接触、植民地主義、政治、商業、核実験、伝統、イデオロギー、女性の役割などの多彩なテーマを取り上げながら、島民の経験を探求している。マオリ、ニューギニア西部のイリアナ人、フィジー、ニューカレドニア、ハワイ王国の定住移民コミュニティ、ニュージーランド、オーストラリア、北アメリカへの移民に関する資料なども収録。

The Melanesian world (The Routledge worlds)
edited by Eric Hirsch, Will Rollason --Routledge, 2019. (請求記号 OL/308/M1)

メラネシアは西南太平洋に位置するニューギニア、トレス海峡諸島、ソロモン諸島、バヌアツ、ニューカレドニアを包摂する地域である。本書は、このメラネシア地域の概説書である。
第一線の太平洋諸島の歴史、地理、政治、地政学等の研究者たちが、メラネシア地域の歴史、地政学、言語、経済、生業、政府、政治、行政、宗教、芸術、文化、開発、資源に関する多彩なトピックを解説する。

Pacific worlds : a history of seas, peoples, and cultures
Matt K. Matsuda --Cambridge University Press, 2012. (請求記号 OO/008/P3)

アジア、太平洋諸島、アメリカ大陸の沿岸地域は、長い間別々に研究されてきた。本書は、数千年にわたり、これらの地域とヨーロッパ、インド洋をつないできた世界的な交流と人々の足跡をたどる壮大な太平洋史である。
テーマは、文明の始まり、古代のカヌー航海者、海賊、海上帝国、移住、プランテーション、核実験、地球温暖化など幅広い。歴史学者マット松田が、植民地史、人類学、環太平洋経済・政治学などの学問の境界線を越え、太平洋地域の歴史を紡ぐ。

入門書

太平洋諸島の歴史を知るための60章 : 日本とのかかわり (エリアスタディーズ176<ヒストリー>)
石森大知, 丹波典生編著 --明石書店, 2019. (請求記号 OO/99/T1)

本書は太平洋諸島の歴史を「日本とのかかわり」という視点から知り・学ぶことを目的としたガイドブック。
構成は、第I部「植民地時代以前」で、創世神話や人類史の視点からみた太平洋諸島と日本の比較、第II部「植民地時代を中心に」で、日本の南洋群島統治、第III部「太平洋戦争」で、この地で繰り広げられた戦争、第IV部「戦争の傷跡を乗り越えて」で、戦後処理、第V部「新たな関係性の構築」で、戦後外交の幕開けともに始まった太平洋・島サミットや文化交流などについて解説。

ミクロネシアを知るための60章 (エリアスタディーズ51) 
印藤道子編著; 第2版. --明石書店, 2015. (請求記号 OC/30/M1)

1521年のマゼランによるグアム島「発見」以来、ミクロネシア島嶼国の人々は、ヨーロッパ諸国、日本、米国からの様々な介入を受けながら、独自の社会・文化を築いてきた。本書はミクロネシア諸国の歴史、伝統文化、自然環境、現代社会が抱える問題などを概説する入門書。

南太平洋を知るための58章 : メラネシア ポリネシア (エリアスタディーズ82)
吉岡政徳, 石森大知編著; 第2版. -- 明石書店, 2010. (請求記号 OO/308/M1)

メラネシアは赤道より南に位置し、ポリネシアの島じまも、ハワイをのぞけば赤道より南にある。本書は南太平洋に位置するこの二つのネシアと国々の歴史、人々の暮らしの特徴をまとめた入門書。

統計資料

トピック別の統計資料は、調べ方案内 >統計情報の調べ方をご参照ください。

Pacific Data Hub

Pacific Data Hub(PDH)は、太平洋諸島の国々の人口統計、漁業、気候変動、災害リスク、公衆衛生、食糧安全保障のための植物遺伝資源の保全、人権などのテーマの統計データや各種情報を提供するゲートウェイ。
太平洋地域の約100機関が参加し、1,000以上のデータセット、10,000以上の出版物へのアクセスがを提供している。
PDHは、太平洋島嶼国を中心とする地域協力機構であるPacific Community(太平洋共同体)が、ニュージーランド外務貿易省の支援を受けながら運営する太平洋地域発展のための公共財。

新聞

Fiji Times

Fiji Times社刊行。
フィジーのSuvaで発行している日刊英字紙。 1869年にLevukaにて創刊されたフィジーで最も古い新聞。ウェブ版あり。  

所蔵年次(マイクロフィルム): 1986-2005
所蔵年次(原紙):2005-2008

Papua New Guinea Post-Courier

News Corp社刊行。
パプアニューギニアのPort Moresbyで発行している日刊英字紙。 1969年に創刊されたパプアニューギニアの最初の日刊の全国紙。ウェブ版あり。

所蔵年次(マイクロフィルム): 1984-2001
所蔵年次(原紙):2002-2006