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中東・北アフリカを知るために

中東・北アフリカ地域に関する図書約1万点の約4割が政治・国際関係の書籍です。この地域における政治研究の重要性が表れていますが、ジェンダー、イスラーム運動、経済・社会問題、石油資源といったテーマも積極的に収集しています。また中東各国の政府刊行物や国家統計も約1万点を所蔵、現地の大学・研究機関等の刊行物、アラビア語、ペルシア語、トルコ語の書籍、新聞なども直接現地から入手し、コレクションの充実に努めています。

事典

イスラーム世界研究マニュアル
小杉泰, 林佳世子, 東長靖編. -- 名古屋大学出版会, 2008. (請求記号 G/297/I38)

『イスラーム研究ハンドブック』(1995年出版)の継承・発展版。約10年間の研究の発展と成果が取り込まれている。本書の索引である「主題・地域・項目インデクス」、分野ごとの研究動向と基礎資料が紹介されている「研究案内」、用語の解説(使用法、変遷、用語をめぐる論争を含む)である「研究キーワード100」、イスラーム世界の思想や学術、芸術・文化などの発展に焦点をあてた「イスラーム・知の年表」、各国のイスラームの歴史と現状を記述した「イスラムー世界と諸国の概要」、海外での調査や留学に役立つプラクティカル・ガイドとして各国の主要な図書館の住所や利用法が記載された「海外文献調査ガイド」から構成されている。

岩波イスラーム辞典
大塚和夫 [ほか] 編. -- 岩波書店, 2002. (請求記号 G/297/I12)

イスラームに関わる研究者にとっては基本書。イスラーム世界に関わる重要項目(人名、政党、地名、概念等)を網羅するだけでなく、ムスリムの衣食住や芸術感覚、教育観などに関する用語も掲載する。またイスラーム理解に必須の30のキーワードを選び、詳しい解説を付している。

新イスラム事典
平凡社, 2002. (請求記号 G/297/S5)

イスラムの宗教・法・思想・歴史・文化・政治・経済・社会・生活などに関する1085項目を収める。付録にイスラム史年表、暦、度量衡表、文献目録など有益な情報を多く収録している。ウェブ版もあり。

Biographical encyclopedia of the modern Middle East and North Africa
Michael R. Fischbach, editor in chief. -- Thomson Gale, 2008. (請求記号 M/058.7/B1)

2巻本。20世紀以降に活躍する中東・北アフリカの著名人300人以上をカバーする人名事典。この人名事典の特色は、政治家、軍人、宗教家のみならず、世界的に活躍する科学者、芸術家、小説家といった文化人や芸能人など多岐にわたっている点である。また、各人の情報については、写真をできる限り掲載し、"Biographical highlights", "Personal history", "Influences and contributions", "The world's perspective", "Legacy"等の項目に分けて解説しており、わかりやすい。 巻末に、国籍別索引と主題別索引がある。

Encyclopedia of Islam and the Muslim world
Richard C. Martin, editor in chief. -- 2nd ed. -- Macmillan Reference, 2016. (請求記号 G/030.1/E6)

2004年の第1版に大幅な改訂を加えて出された第2版。21世紀に起きたトピック(イスラーム国、「アラブの春」、ソーシャルメディアの影響等)が豊富に盛り込まれている。カラーの写真や地図も多く掲載されており、イスラーム世界の基本事項から現代的な問題まで幅広く知ることができる。

Encyclopedia of the modern Middle East & North Africa
Philip Mattar, editor in chief ; [associate editors, Charles E. Butterworth ... et al. ; consultant editor, Don Peretz]. -- 2nd ed. -- Macmillan Reference USA, 2004. (請求記号 M/030.1/E3)

初版は1996年刊行。4冊セットの百科事典で、19世紀以降の中東・北アフリカの地理、政治、歴史、主要人物に関して約3000項目を収録する。たとえば、第2版では、植民地主義、イスラエル・パレスチナ紛争、国連の中東・北アフリカとの関係、といった事項に加えて、教育、ジェンダーに関する事項も追加されている。人名については、各地域・国の主要人物、女性、イスラム学者、活動家等をカバーし、主要な地域機関に関する情報も含まれている。

Encyclopædia Iranica
edited by Ehsan Yarshater. Routledge & Kegan Paul. (請求記号 MEIR/030.1/E1)

イラン研究における定評ある百科事典で、1970年代から現代まで刊行が続けられてきたが、2021年にオープンアクセスによりウェブサイト上で利用可能となった。イランのみならずペルシア語が影響を及ぼした文化圏として、中央アジア、コーカサス、南アジアの一部も対象に含めている。当館では第1~8巻(A~E)を冊子体で所蔵している。
ウェブ版あり。

動向分析

The Middle East and North Africa
-- Europa. (請求記号 M/058/M1)

1948年に創刊された最も定評ある総合年鑑。構成は第1部中東・北アフリカ地域概観、第2部国別概観(概観、統計データ、ダイレクトリー、文献目録)、第3部地域関連情報(地域機関、研究機関、文献目録等)、となっている。当該年に発生した主な事項について解説した後、中東・北アフリカ22ヶ国について国別に地理、歴史(政治)、経済<経済政策、産業、貿易、銀行と金融、財政、対外債務等> に分けて解説する。また、データとして主要統計<国土面積・人口、健康・福祉、産業、財政、貿易、運輸、観光、メディア、教育等> と各種ダイレクトリー(憲法、政府組織、政治団体、各国大使館、司法、宗教、主要新聞・雑誌、出版社・TV・ラジオ、金融機関、主要企業・団体<貿易・産業、運輸、観光、国防、教育等>、文献目録)を収録しており、情報量が多く有益である。

Joint Arab economic report
translated and editied by the Arab Monetary Fund. -- Arab Monetary Fund. (請求記号 M/33/J1)

アラブ連盟、アラブ経済社会開発基金、アラブ通貨基金、アラブ石油輸出機構の4機関が共同で編纂・刊行している年刊で、1980年創刊。同機関に加盟するアラブ諸国、およびアラブ域内に関する経済報告で、アラビア語版التقرير الاقتصادي العربي الموحدの解説部分の要約と統計部分を英訳して掲載している。当該年度の経済概観からはじまり、経済・社会開発、農業、工業、石油・エネルギー発展、金融市場、国際収支・海外債務、域内経済協力、パレスチナ経済等の概要について述べ、関連統計データを収める。なお、アジ研図書館ではこの英語版は1982年、および2011年版以降を所蔵しているが、アラビア語版(請求記号 Ar/330.2/J2)は若干の欠号があるものの、1981年から2012年まで継続して所蔵している。アラブ通貨基金のウェブサイトでダウンロード可能な年もある。

 The Arab human development report
-- United Nations Development Programme, Regional Bureau for Arab States. (請求記号 M/339/A1)

国連開発計画(UNDP)のアラブ事務所が出しているアラブ諸国に関する人間開発報告。2002年から不定期刊行されている。各年版にはそれぞれテーマが設けられており、例えば最新版の2016年版は、” Youth and the Prospects for Human Development in a Changing Reality“がテーマとなっている。報告書としては刊行されていないが、最新の状況については、AHDR Research Paper Seriesとして発表されており、2021年には”COVID-19 and Gender in the Arab States”などが出されている。

AHDR Research Paper Seriesを含め、UNDPアラブ事務所ウェブサイトからダウンロード可能である(当館では、報告書の2009までを冊子体で所蔵している。)

概説書

中東・イスラーム諸国民主化ハンドブック
松本弘編/NIHUプログラムイスラーム地域研究東京大学拠点グループ2「中東政治の構造変動」 [編]. --人間文化研究機構地域研究推進事業「イスラーム地域研究」東京大学拠点, 2015. (請求記号 M/321.7/C1)

人間文化研究機構(NIHU)地域研究推進事業「イスラーム地域研究」の成果を出版したもので、初版は『中東民主化ハンドブック2007』であるが、2009版からイスラーム地域が加わり本タイトルに改題した(当館では2009年版は所蔵していない)。さらに、2010年版には新たにアルジェリア、イラン、インドネシア、カザフスタン、アゼルバイジャン、アルメニアが追加された。また、2011年には明石書店から、2011年2月末時点までの内容を加えて別途出版されている(『中東・イスラーム諸国民主化ハンドブック』)。本書2014年版は、第1巻中東編と第2巻アジア編に分かれ、全部で30カ国をカバーする。
いずれの版でも各国別に以下の項目が掲載されている。①「現在の政治体制・制度」(憲法に規定された三権の位置づけ。大統領/国王、議会、選挙、地方行政などに関わる規定)、②「民主化の経緯」(民主化が実施されている事例の史的展開。民主化が実施されていない事例の近年の政治変化など)、③「選挙」(選挙制度の内容とその実際の運用状況や問題点。近年の総選挙、大統領選挙の結果など)、④「政党」(政党制度の内容とその実際の運用状況や問題点。主要政党の解説。政党が禁止されている事例の政治団体の解説など) 新しい版では過去部分の記載が簡略化されている場合もあるため、知りたい年代に近い版の資料を用いることをお勧めする。

Middle East patterns : places, peoples, and politics
Colbert C. Held and John Thomas Cummings ; cartography by John V. Cotter. -- 5th ed. -- Westview Press, 2011. (請求記号 M/915/M3)

中東の地理、歴史、人口、産業、政治を概観する資料で、1989年の初版から第5版まで版を重ねている。個別の国としては、シリア、レバノンとキプロス、ヨルダン、イスラエルとパレスチナ、イラク、サウジアラビア、湾岸諸国、オマーンとイエメン、エジプト、トルコ、イランをとりあげ、地理、歴史、人口、経済、外交について述べている。

Access to Mideast and Islamic Resources (AMIR)

2010年以来、中東・イスラーム研究におけるオープンアクセスの電子資源をフォローし、集積しているブログ。中東・イスラーム研究において電子資源に関する情報を包括的に集めたものとして評価も高い。この中にあるAlphabetical List of Open Access Journals in Middle Eastern Studies は、オープンアクセスジャーナルや書籍を集めてアルファベット順に並べたリンク集で、デジタル化された貴重資料なども含まれている。このブログをフォローしていると、中東・イスラーム関係の電子資源が日々増大していることが実感される。

Qatar Digital Library (QDL)

湾岸諸国に関する文書、地図、写本、写真など、電子化された約60万点をウェブ上で閲覧することができる。英語とアラビア語で解説がつけられており、地名や人名、主題、文書タイプなどによって検索する機能もついている。また、イギリスのインディア・オフィス・レコード(Bushire Political Residency およびthe Bahrain Agency Recordsの中の1763年~1951年の文書)なども含まれている。

President Carter and the Role of Intelligence in the Camp David Accords

エジプトとイスラエルの和平交渉の仲介するカーター大統領のために、1977年1月~1979年3月までにCIAが作成した文書250点以上(新たに公開された文書150点を含む)をPDF化して公開している。

入門書

エリア・スタディーズ
明石書店.

『~を知るための〇章』シリーズ。中東・北アフリカの各国だけれでなく、現代アラブやクルド人も取り上げられている。地理、歴史、政治、経済、社会の各側面と、その国の特徴的なトピックについて解説されている。実際の生活の様子が生き生きと伝わってくる工夫がなされており、内容も多様で興味深い。
中東については、下記を所蔵している。

タイトル

請求記号

現代アラブを知るための56章

M/308/G1

アフガニスタンを知るための70章

MEAF/30/A7

イランを知るための65章

MEIR/308/I3

現代イラクを知るための60章

MEIQ/308/G1

サウジアラビアを知るための63章, 第2版

MESU/308/S7

オマーンを知るための55章

MEMK/308/O7

アラブ首長国連邦(UAE)を知るための60章

METS/308/A4

イスラエルを知るための62章, 第2版

MEIS/308/I2

シリア・レバノンを知るための64章

ME/308/S1

パレスチナを知るための60章

MEPA/308/P1

トルコを知るための53章

METU/308/T5

クルド人を知るための55章

ME/323.1/K20

現代エジプトを知るための60章

MWUA/308/G1

リビアを知るための60章, 第2版

MWLY/30/R1

チュニジアを知るための60章

MWTI/308/C1

アルジェリアを知るための62章

MWAE/308/A3

モロッコを知るための65章

MWMR/308/M1

統計資料

ここでは主に、統計資料のうち地域全体を扱う国際機関の代表的なものを紹介します。その他の統計資料は、調べ方案内 >統計情報の調べ方をご参照ください。
近年では各国の統計機関のウェブサイトにて、オープンアクセスになっている資料も多いです。各国統計機関のウェブサイト案内は、国立国会図書館のリサーチ・ナビをお勧めします。
当館のOPACでは、下記で検索できます。

  • 各種統計
    件名に”statistic* 国名(英語)主題(英語)”(例:ヨルダンの雇用統計の場合は、”statistic* Jordan labor”)を入力して検索。
  • 各種センサス
    • 例1)人口センサス
      ”population census 国名(英語)実施年”をキーワードに入力して検索
      例:“population census egypt 2006”
      ※実施年が分からない場合は、実施年はなしでもOKです。
    • 例2)農業センサス
      ”agriculture census 国名(英語)”をキーワードに入力して検索。
      例:“agriculture census turkey”
      ※件数が少ないので、実施年はなくてもOKです。

المجموعة الإحصائية للمنطقة العربية=Statistical abstract of the Arab region
-- United Nations, 2012-. (請求記号 ESCWA/0A1)

国連西アジア経済社会委員会(Economic and Social Commission for Western Asia, ESCWA)が刊行する統計年鑑。Statistical abstract of the Arab world (1975)から、Statistical abstract of the region of the Economic Commission for Western Asia (1976-1982)、 Statistical abstract of the region of the Economic and Social Commission for Western Asia (1983-2011) (1992以降の英語タイトルはStatistical abstract of the ESCWA region)、そして現在のタイトルへと誌名変遷している。当館では上記の一連のシリーズを所蔵しており、1968年~のデータを入手できる。加盟各国の人口、労働力、教育と識字、保健、ジェンダー平等、大気汚染、エネルギー、国民計算、産業、貿易などの基本的なデータを掲載している。

نشرة الإحصاءات الاقتصادية للدول العربية=Economic statistics bulletin of Arab countries
Arab Monetary Fund. (請求記号 AMF/0An1)
所蔵年次: 2000-2013

アラブ通貨基金(AMF)が刊行する統計年鑑。 النشرة الإحصائية للدول العربية=Statistics bulletin of Arab countriesから誌名変更している。当館では前誌も所蔵しており、両者を合わせると、1998-2013年のデータを入手できる。

アラビア語の最新版(季刊)は下記からダウンロード可能 https://www.amf.org.ae/ar/publications/bulletins-and-periodicals/economic-statistics-bulletin-for-arab-countries

Annual statistical bulletin
Organization of the Petroleum Exporting Countries Statistics Unit. (請求記号 OPEC/3A1)

OPECが作成する石油・天然ガス等に関する主要統計。原油・天然ガスの埋蔵量から、生産、消費、貿易、輸送、価格、石油企業などのデータを網羅する。2000年版以降には、CD-ROM版が附属している(請求記号:Cdrom/C183)。ウェブ版あり。

Arab Economic Database

アラブ通貨基金(AMF)が2014年に開始した経済関係の指標を格納したDB。アラブ各国の1970年から直近までの国際収支や金融等の指標を入手できる。ただしデータの入っていない年や国も多数ある。

Arab Development Portal

国連開発計画(UNDP)のアラブ事務所が運営するポータルサイト。「DATA」は各分野の統計データなどが入手できる。また「Resources」には、各国統計局の統計資料なども格納されている。

中東・北アフリカの統計年鑑

中東・北アフリカの統計年鑑の出版/所蔵状況 (PDF:228KB)
統計年鑑は、主な統計指標をまとめたその国の最も基本的な統計資料であり、出典をみることで更に詳しいデータの在りかを知る手がかりにもなる。最新の情報は統計局ウェブサイトで入手できるが、過去の統計資料は紙の資料でしか得られない場合も多い。上記の表では、中東・北アフリカ各国の当館所蔵の統計年鑑と、各国統計局がウェブサイト上で提供する最新年鑑を一覧できる。

新聞

OPACの詳細検索で、「資料種別」で”雑誌”を選択、「件名」に”newspapers 国名”を入力すると、特定の国の新聞を検索できます。
例)エジプトの新聞を探す場合“newspapers egypt”
また所蔵新聞の一覧はこちらにあります。
ここでは参照可能な新聞データベースと、当館所蔵の主なタイトルを紹介します。所蔵年次の間に欠号・未着を含む場合があります旨、ご了承下さい。

日本語で読む中東メディア

東京外国語大学の新聞翻訳プロジェクトによるもので、許諾を受けた新聞社のインターネット記事を東京外国語大学の学生・院生・卒業生が翻訳し、インターネットに掲載している。

Middle Eastern and North African Newspapers

北米の研究図書館センター(the Center for Research Libraries , CRL)が行う世界の新聞コレクションのデジタル化公開事業“Global Press Archive CRL Alliance”※の一環で作成された新聞のコレクション。
※詳しくは、https://current.ndl.go.jp/node/44194 参照。
オープンアクセスで9か国84タイトル(2024年6月現在)が閲覧でき、記事内の検索も可能である。

الزمان=al-Zamān(イラク)

1997年創刊(1937年創刊の同名紙とは別)。当初はロンドンで刊行されていたが、2003年よりバスラ版とバグダード版も刊行され(2004年にイラク版として統合)、現在はイラク版と国際版がある。当館で所蔵しているのはイラク版。ウェブ版(国際版)あり。

所蔵年次(原紙):2004-2023【購読中】

Tehran times(イラン)

1979年のイラン・イスラーム革命後初めて刊行された英字紙。ウェブ版あり。

所蔵年次(マイクロフィルム): 1979-2001

كيهان=Kayhān(イラン)

パフラヴィー朝時代1942年創刊のイランを代表する新聞。ペルシア語版の他に、アラビア語版、英語版がある。ウェブ版あり。

所蔵年次(マイクロフィルム): 1987-2002
所蔵年次(原紙):2003-2011

Arab news(サウジアラビア)

1975年創刊の英字紙。2016年以降はオンラインで版でのグローバル展開を図っており、2019年に日本語版も開始された。ウェブ版(日本語)ウェブ版(英語)あり。

所蔵年次(マイクロフィルム): 1984-2003
所蔵年次(原紙):2004-2016

Jerusalem post(イスラエル)

イスラエル建国前のイギリス委任統治期にPalestine bulletin(1925-1932)として刊行され、Palestine post(1932-1950)、Jerusalem post(1950-)と誌名変遷を経て、現在に至る。委任統治期のパレスチナで初めて出された英字紙で、現在も中東情勢に関する主要な情報源である。当館では上記2誌もマイクロフィルムで所蔵している。ウェブ版あり。
Palestine bulletin およびPalestine post は、イスラエル国立図書館でデジタル化され公開されている。

所蔵年次(マイクロフィルム): 1950-2006
所蔵年次(原紙):2007-2023

Cumhuriyet(トルコ)

トルコ共和国建国の翌年1924年に創刊された左派高級紙。体制批判的な記事も少なくなく、2019年にエルドアン政権により2019年には所属する記者たちがテロ組織支援などの罪で起訴された。ウェブ版あり。 

所蔵年次(マイクロフィルム):1987-2006
所蔵年次(原紙):2007-2022

الأهرام = al-Ahrām(エジプト)

1875年創刊の政府系有力紙であり、中東・北アフリカにおける重要な新聞の一つ。ナーセル時代は国際的に著名なジャーナリストであるムハンマド・アル・ヘイカル(Muhammad Hasanayn al-Haykal)が編集長を務めた。アル・アハラーム社は、他にもAl-Ahram weekly (1998-2022所蔵。購読中)、الاهرام الاقتصادي(2014-1960所蔵)なども刊行している。
ahram Online(英語版)やアラビア語版のبوابة الاهرامは、アル・アハラーム社のウェブサイトからアクセスできる。

所蔵年次(マイクロフィルム): 1960.1-2006, 2017, 2020
所蔵年次(原紙):2007-2016, 2023-2024【購読中】

官報・法令集

近年ではデータベース化され、各国のウェブサイトで公開されている場合もあります。インターネット上に掲載されている法令の多くは最新の法令で、過去の法令を調べたい場合は、冊子体の資料が役に立ちます。データベースと冊子体を必要に応じて使い分けることををお勧めします。
アジア経済研究所図書館では各国政府が刊行する官報を所蔵しています。OPACにて、資料種別の”雑誌”を選択、”gazette 国名(英語)”をキーワードに入力して検索してください。 例:”gazette Egypt”