研究活動のご紹介

調査研究

研究会一覧2025年度

政治文化概念の再検討

概要

本研究会の目的は、長年にわたり比較政治学において重要なテーマであった「政治文化」に関連する多岐にわたる先行研究を、とくに開発途上地域の政治を念頭に置きつつ総合的にレヴューし、政治文化概念を再検討することにある。近年の政治学の様ざまなテキストを見渡すと、もはや政治文化というテーマが、独立した研究対象としての重要性を失いつつあるように思われる。よってこの研究会では、そもそも政治文化とは何であり、本来いかに理解するべきか、とくに文化と類似・隣接した諸概念(フォーマル/インフォーマルな制度、社会規範、価値観など)との相違といった根本的な問題に立ち返り、実際の政治分析における有効性や使用法などについて幅広く検討することを目指す。こうした作業は、かつて政治文化論で議論されていたさまざまなテーマが、今では政治行動論の政治意識やイデオロギー、あるいはナショナリズムや多文化主義に関する議論、さらにはソーシャル・キャピタル論として語られる現状、そして従来の政治文化論や政治文化概念が抱える諸課題を踏まえ、「政治文化」が持ちうる独自の意義を再検討する基礎となるだろう。

期間

2025年4月~2026年3月

研究会メンバー
役割 メンバー
[ 主査 ] 三浦 航太
[ 幹事 ] 今井 宏平
[ 委員 ] 土居 海斗
[ 委員 ] 湊 一樹
[ 委員 ] 上谷 直克
[ 委員 ] 網中 昭世

※所属は研究会発足時のものです。

予定する研究成果
  • 基礎理論研究会成果報告書