土居 海斗

土居 海斗 DOI Kaito

土居 海斗 DOI Kaito
[所属・役職] 地域研究センター・中東研究グループ
[専門分野] 中央アジア地域研究、移行経済論 
[email] Kaito_Doi E-mail
研究者情報(学歴・経歴・業績一覧)
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研究歴

北海道大学経済学院の修士課程を修了した後、2023年度にアジア経済研究所に入所しました。これまでは、中央アジアや旧ソ連・中東欧の移行経済諸国の主観的ウェルビーイング研究を行ってきました。特に、コミュニティや社会関係資本の役割に関心を持っています。それは、ソ連崩壊後の政治・経済移行の混乱の中では、インフォーマルな社会・経済活動や親族関係が住民の日々の生存戦略にとって重要であったことが過去の研究で指摘されているためです。そこで、コミュニティや社会関係資本が同地域の人びとの人生観や幸福観に与える影響について、現地調査や計量経済分析から研究してきました。

現在取り組んでいるテーマ

ウズベキスタンには地域を安定的かつ自律的に管理する仕組みとしてマハッラと呼ばれる伝統的な地域共同体が存在します。地域住民の慣習的な日常生活の場として機能していますが、近年では、地方政府の延長線として行政利用され、公的に機能する側面もみられます。そこで、マハッラの変容は、地域住民の社会・経済活動にどのような影響をもたらすのかについて関心を持っています。また、国としての観光開発や農村地域での家族ビジネスが、人びとの消費行動やライフスタイル、価値観に与える効果についても研究を進める予定です。