尾崎三雄アフガニスタン資料コレクション

尾崎三雄コレクションとは

尾崎三雄氏は1935年にアフガニスタン国から招聘され、日本人として初めてアフガニスタンに長期滞在し農業技術の指導にあたりました。その間、尾崎は現地のペルシア語を習得してアフガニスタンに関する包括的な情報収集を行い、多数のペルシア語出版物を日本に持ち帰りました。尾崎の専門である農業関連以外の資料もかなり含まれており、アフガニスタンへの広い関心の跡が窺えます。アジア経済研究所図書館では、尾崎が当時撮影した貴重な写真や収集資料をご遺族の方からご恵贈いただき、「尾崎三雄コレクション」としてこれらの資料を公開・提供しています。
このコレクションに含まれる資料は、主に1930年代に刊行されたペルシア語の新聞、週刊誌、教科書、条例集、文学書、地図など約200冊で、比較的小規模なものです。しかし、1979年のソ連軍侵攻以後の長い戦火で図書館の荒廃が伝えられるアフガニスタンにおいても、いまや貴重な資料と思われます。また、400枚以上に及ぶアフガニスタン写真資料は、当時を知るための貴重な一次資料です。

これら資料は70年以上を経て破損・劣化がかなり進んでいるため、新聞の閲覧用についてはマイクロフィルム、主な雑誌についてはDVDで提供しています。閲覧に際しては、以下に掲載する各種資料リストをご確認の上、ご来館ください。

なお、尾崎三雄がアフガニスタン滞在中に記録したフィールドノートと、帰国後に執筆したアフガニスタンに関する主な著作については、以下の報告書にまとめられています。あわせてご覧ください。
『尾崎三雄アフガニスタン資料集-現地調査の記録1935-1938年』(調査研究報告書別冊)

アジア経済研究所図書館所蔵「尾崎三雄コレクション」リスト、雑誌紹介--"Kabul"、その他
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