受賞一覧
牧野百恵研究員が第46回「サントリー学芸賞〔政治・経済部門〕」を受賞しました。
2024年11月12日
牧野百恵研究員が、第46回「サントリー学芸賞〔政治・経済部門〕」を受賞しました。受賞対象作品は、『ジェンダー格差――実証経済学は何を語るか――』(中央公論新社、2023年)です。
受賞情報
本賞は「政治・経済」「芸術・文学」「社会・風俗」「思想・歴史」の4部門に分かれ、毎年、前年1月以降に出版された著作物を対象に選考し、広く社会と文化を考える独創的で優れた研究、評論活動をされた方に顕彰されるものです。
今回の受賞対象作品『ジェンダー格差――実証経済学は何を語るか――』は、経済学のトップジャーナルに掲載された論文や、南アジアをフィールドにした自身の実証研究の成果を一般読者にも理解しやすく解説したものです。牧野研究員は、本書出版後、様々なメディアにも出演し、経済学者の観点からジェンダーに関する事項についてコメントを提供しています。
- 『ジェンダー格差』/牧野百恵インタビュー(web中公新書、2024年11月13日)
主な研究業績
- Makino, Momoe. 2019. “Marriage, Dowry, and Women’s Status in Rural Punjab, Pakistan.” Journal of Population Economics 32 (3): 769–97. https://doi.org/10.1007/s00148-018-0713-0.
- Makino, Momoe. 2021. “Female Labour Force Participation and Dowries in Pakistan.” Journal of International Development 33 (3): 569–93. https://doi.org/10.1002/jid.3537.
- Makino, Momoe. 2024. “Labor Market Information and Parental Attitudes toward Women Working Outside the Home: Experimental Evidence from Rural Pakistan.” Economic Development and Cultural Change 2 (3): 1041–67. https://doi.org/10.1086/722160.
アジア経済研究所が提供する無料ウェブマガジン『IDEスクエア』にも『ジェンダー格差』の着想のきっかけとなった「おしえて!知りたい!途上国とSDGs」「途上国研究の最先端」のほか、多数の記事を寄稿しています。
- 途上国研究の最先端:第54回 女の子は数学が苦手?――教師のアンコンシャス・バイアスの影響
- 途上国研究の最先端:第67回 男女の賃金格差の要因 その1──女性は賃金交渉が好きでない
- 途上国研究の最先端:第76回 紛争での性暴力はどういう場合に起こりやすいのか?
- おしえて!知りたい!途上国と社会:第4回 途上国の縫製工場に女性が多いのはなぜですか?
- おしえて!知りたい!途上国とSDGs:目標5 ジェンダー平等を実現しよう――すべての女性が能力を発揮できる社会に
- アジアトイレ紀行:第9回 パキスタン――トイレへの(心理的)アクセスがない
他多数