エルドアンが変えたトルコ――長期政権の力学――

他社で出版した研究成果

作品社

大変革をもたらした“引力政治”とは何か?
BRICSの次、「NEXT11」として注目を集める新興国トルコ。その躍進を実現したエルドアン長期政権。政権維持の政治戦術を、現代トルコ研究の第1人者が、20年以上の現地調査とデータ分析に基づき解き明かす。地政学的要衝トルコの今後と、新興国の政治力学を理解するための必読書。

エルドアンが変えたトルコ――長期政権の力学――

■ エルドアンが変えたトルコ――長期政権の力学――
間 寧
■ 2,970円(本体価格 2,700円)
■ 320pp
■ 2023年6月
■ ISBN978-4-86182-972-7

“新しい政党が選挙で一回勝つことは難しくありません。でも政策に失敗すれば、次の選挙で負けます。トルコでは、同じ政党が20年、選挙で勝ってきました。それはなぜでしょうか?この疑問に現地調査とデータ分析で答えたのがこの本です”

2023年6月16日
著者 間 寧(地域研究センター 中東研究グループ)
※所属は出版当時のものです。

間寧研究員による著書『エルドアンが変えたトルコ』(作品社、2023年6月)をもとに、トルコで同じ政権が20年以上も選挙を勝ち続けてきた理由、そしてそれはブラジルやマレーシアといった他の新興国にも当てはまるのか、著者の間寧研究員、中村正志研究員、菊池啓一研究員の3名による、ディープだけれども分かりやすい議論をご覧ください。

※この動画は、2023年10月3日に開催したアジア経済研究所 オンライン講座「長期政権の力学:トルコからの「横展開」―マレーシア、ブラジルと比較する―」を編集したものです。
https://www.ide.go.jp/Japanese/Event/Seminar/231003.html

Contents

はじめに
序章 なぜ一党優位を維持できたのか
第1章 公式発展党とは――政党としての特質――
第2章 後光力――経済業績と有権者――
第3章 庇護力――社会的保護の拡充――
第4章 言説力――民主主義からポピュリズムへ――
第5章 危機を機会へ――二〇一六年七月クーデタ未遂――
第6章 小党依存の強権化――集権的大統領制導入――
第7章 崩壊の予兆――統治能力低下と経済危機――
終章 引力政治から無力政治へ