IDEスクエア

海外研究員レポート

ダマスカス現地事情(1)

PDF版ダウンロードページ:http://hdl.handle.net/2344/00050038

高橋 理枝

2006年9月

1.JOBFAIR 2006

2006年7月8日~10日の3日間にわたって、ダマスカス市郊外の新国際フェア会場にてJOBFAIR2006が開催された。主催はSyrian Young Entrepreneurs Association(以下 SYEA)で、社会問題労働省がこの催しを後援している。SYEAは2004年に活動を開始したNGOで、若者の起業家精神と創造性の創出、マネージメントに関する意識向上などを目的に設立された。現在は約260人のメンバーを抱えている。メンバーは45歳以下と定めらており、その中心は大卒の若手企業家たちで、メンバーの男女比は男性78%、女性22%となっている。JOBFAIRはこのSYEAの活動プログラムの一つに位置づけられている。

JOBFAIRは、2005年4月に第1回がダマスカスで開かれ、2006年2月に第2回がシリア北部の都市アレッポで開催されており、今回が第3回にあたる。このJOBFAIRは、主に大卒あるいは職業経験や能力のある若者と、こうした若者を求める企業とが直接出会う場を提供すること、さらに職を求める若者に就職に必要な知識やスキルについて情報を提供することを目的としている。会場では民間大企業がブースを構え就職希望者から履歴書を受取ったり、企業や仕事内容の紹介、簡単な面接などを行っていた。また社会問題労働省や失業対策委員会もブースを構え、アンケートによる就職や求人に関する意識調査、及び公的部門への就職に必要な申請書の配布等の広報活動を行っていた。加えて若者の就職を支援するNGOも多数参加し、会場を訪れた若者に情報提供やアドヴァイスを行っていた。JOBFAIRでは1時間程度の各種セミナー(例えば「能力開発における技術証明書の役割」「小規模プロジェクト成功談」「どうしたらあなたの仕事の分野でパイオニアになれるか」)も開催された。このセミナーは、過去のJOBFAIRにおいて、就職を希望する若者のスキルと企業が要求する人材との間の溝が非常に大きかったことから、若者に職業上の人生設計や就職に際して自分の能力を強化するための必要な情報提供を行う目的で開催されたという。

第1回のFairでは、43企業が参加し120人の求人に対して、15000人が会場を訪れ、第2回Fairでは53企業が参加し、2000人の求人に対して18000人が会場を訪れた1。今回は55企業、630人の求人があった。SYEAでは今回の来訪者数を現在集計中とのことであった2。時期的にはちょうど6月に学校の年度が終了し、卒業生が大量に出た時期ではあったが、ダマスカス大学の教官によると卒業生が本格的に就職について考え出すのはもう少し後だという。

SYEAではこのJOBFAIRを、開催地も増やしつつ、今後も継続的に開催していきたいとしている。 また現在UDNPや国家計画委員会との協力の下で、ダマスカス大学にキャリア・センターを設置するために活動中だという。このキャリア・センターは、学生に履歴書の書き方や自己アピールの仕方、自分のスキルにあった職の探し方等のトレーニングを行うとともに、公的・民間部門双方の求人情報を提供することを目的としている。

シリアは20歳未満が人口の約半数を占めており3、増大する若者人口に対して十分な職を提供できない状態にある。失業率は国全体で12.3%(2004年)4だが、特に若年層の失業率が高い。全失業者の26.6%を15-19歳が、34.3%を20-24歳が、25-29歳を18.2%が占め、これらを合わせると失業者の約80%が30歳未満となる5。JOBFAIRは、こうした若者に就職のためのスキルや機会を提供する点で評価できるだろう。しかし実際に JOBFAIRがシリアの失業問題の解決にどれほど貢献できるかは、今後のこのプロジェクトの拡大や、どの程度の職を提供できるのかにかかっている。JOBFAIRは主に大学卒業生や職業経験のある若者を対象としているが、シリアの高等教育のGross enrollment Ratioは10%強に過ぎず、失業者の多くは実は教育レベルが低い層に集中している。例えば2004年のデータでは、“読み書きができる”が全失業者の31.5%、“小学校卒”が 27.5%で、両者が失業者の半数以上を占めることになる。他方大卒は失業者の2.6%を構成するに過ぎない6。民間企業の求人では大卒が条件とされることが多いことを考えると、失業問題として深刻なのは実際には教育レベルの低い若者ということができるだろう。シリアの失業問題の解決のためには、JOBFAIRのような試みに加えて、教育レベルの低い若者に対する対策が別途必要であるように思われる。

2.第22回アサド図書館国際ブックフェア2006

8月1日~11日、アサド図書館で恒例の国際ブックフェアが開催された。例年9月に開催されているのだが、今年はラマダーン(断食月)が9月半ばから始まるため、日程が早まり8月初旬、隣国のレバノンでヒズボッラーとイスラエルとの戦争が続く中での開催となった。ベイルート-ダマスカス間の道路は既に寸断されており、レバノンの書店の参加は期待できないと思われたが、予想に反してシリア に次いで多くの書店が参加していた。アサド図書館の担当者によると、ブックフェアに参加した書店数は例年と変わらないとのことであった。国境が閉鎖されたわけではないので、レバノンの書店は、劣悪な道路事情にもかからず、本を運んできたわけだ。これは戦時下で聞く明るいニュースの一つであった。

アサド図書館で作成・販売している『販売書籍リスト』の付録:国別参加書店リストによると、各国からの参加店数(代理店を含む)は以下である。

シリア:124、レバノン:84、エジプト:64、サウジアラビア:24、ヨルダン:20、クウェート:5、オマーン:3、アラブ首長国連邦:2、モロッコ:2、カタル:1、イギリス:2、ドイツ:1 (計:332)

隣国ヨルダンからの参加が思った以上に少ないのが意外であったが、シリア、レバノンに比べて出版も行っているような書店が少ないことを考えれば、それほど不思議ではないかもしれない。各国とも首都にある書店が大半だが、地方都市に拠点を置く書店(シリアではアレッポやラタキア、デリゾール) も少数ながら参加していた。この他にアラブ連盟、シリア赤新月社(レバノンでの戦争関連の写真展示のみ)が参加しており、また各国政府機関も出版物を販売・配布していた。(付録:参加国リストによるとヨルダン、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、シリア、チュニス、カタル、クウェート、レバノン、リビア、エジプト、オマーン、モロッコ、イエメン、スペイン、イギリス、イラン、ドイツ、ベルギー、ロシア、 韓国、インド、アメリカが参加していたとされるが、筆者が訪問した際に見た記憶のない国も挙げられている。上記“国別参加書店リスト”には政府機関もいくつか含まれている。)

例年ブックフェアの際にアサド図書館が作成しているこの『販売書籍リスト』は、94年に筆者がブックフェアを訪れた際には1冊だったが、今年は3巻組みになっており、約10年間で出版点数が増大したことを感じさせられた。冊子体のリストは主題別・書名順で作成されており、書店名と価格もあわせて掲載されている。第3巻は、販売書籍のうち特に 2005年及び 2006年に出版されたもののみを集めて、同様に主題別・書名順で掲載している。この販売書籍リストは、数百もある書店のブース を1軒ずつ覗かなくても関心のある分野の書籍情報をまとめて得ることができるため、それなりに便利である。ただし掲載点数が多く字もかなり小さいため、リストでのチェックも骨の折れる作業ではある。また冊子体のリストでは、関心分野がリストの主題分類にない場合(例えば“女性”あるいは“ジェンダー”という項目はないので、代わりに“政治”、“経済”、“社会”などの)関連する複数の主題を見なければいけない。この点に関しては10年前には存在しなかった検索機能付CD-ROMが4年前から作成されるようになり、飛躍的に状況が改善された。特定の書籍を簡単に探せるだけでなく、特定の単語が含まれる書籍や特定の著者の資料を検索でリスト化できる。

会場では、これらを活用して作成したと思われるリストを見ながら本や書店を探している人の姿もちらほら見かけた。会場には、政府機関コーナー、児童書コーナー及び洋書、コンピューター関連書籍コーナーが設けられている。他は特に明示はされていなかったが、アサド図書館の担当者によると、扱っている書籍の主題が近い書店がまとまるように、書店のブースを配列したとのことであった。ただし1つの書店が複数の主題の本を扱っている場合も多く、特定の主題の資料を網羅的に集めるには、前述の販売書籍リストを利用した上で、会場の地図で目当ての書店のブース番号をチェックし赴く方が効率的であった。しかし参加書店リストには載っているのに、会場の地図には載っていない書店もあり、またようやく書店のブースに辿り着いても販売書籍リストにある本が実際にはないというケースもあった。

まだサービスに関しては改善の余地はあるものの、様々な書店の資料を1箇所で入手できる利点はかなり大きい。シリアの書店情報に関しては東京大学のアジア研究情報ゲートウェイ7に詳しい情報と地図が出ているが、ここに掲載されていない書店も多数参加しており(一方で出店していない大手書店もあったが)、書店の新規開拓にはまたとない機会となった。加えて戦争の影響で行きにくくなってしまったレバノンの書店から資料を購入できたことは、大きな収穫であった。さらにブックフェアでは割引価格(割引率は書店によって異なる。筆者が買った中で一番割引率が大きかったのはシリア文化省で4割引。)が適用されるため、お得でもある。

アサド図書館の担当者によると、ブックフェア期間中、約3000人が訪れたというが、今年の来訪者数は例年に比べて少なかったという。シリアで最も暑い8月に開催されたことも影響していると思われるが、アサド図書館の担当者によれば、レバノンでの戦争の影響が大きいという。確かにシリアには多くの避難民が流入しており、各省庁やNGOの担当者は避難民支援に追われたようだが、一般市民の日常生活には物理的にはそれほど大きな影響は出なかった。にもかからわず、隣国レバノンでの戦争は人々に精神的に大きなプレッシャーを与えていたようだ。戦争が終わって気分的にようやく解放された、という声があちこちで聞かれたことを考えれば、戦争中はブックフェアに行く気分になれなかった人が多かったのかもしれない。来訪者数の減少は売上の減少にも直結したようで、今年の販売書籍数は例年よりも少なかったという。シリアでは、新しい書店を見かける一方、大手書店が閉店したり、以前は社会科学系の書籍を扱っていた書店が児童書や料理本などよく売れる本しか扱わなくなっていたり、という寂しい状況を目の当たりにすることもある。ブックフェアが戦争の影響を受けたことは非常に残念だが、今後も規模とサービスを拡大してこの国の出版文化を支えていって欲しいものである。

3.ダマスカスのトイレ事情

きれいな話ではなくて恐縮だが、トイレ事情というのは馬鹿にできない重要性を持っている。特に筆者のように頻繁にトイレに行く人間の場合、どこのトイレが使えるか、綺麗なトイレはどこにあるかは深刻な問題である。日本では駅やデパート、コンビニなどかなり多くの場所でトイレが利用できるので、移動の最中に次にどこでトイレに行けるか、などと考える必要はあまりない。しかし、シリアでは絶えず移動しながら次の“トイレ・スポット”について考えておく必要がある。また中東でお腹をくだしがちな日本人旅行者にとってもトイレの在り処は重要に違いない。というわけで、ダマスカスのトイレ事情について紹介しよう。

他のアラブ諸国同様、もともとシリアのトイレは洋式のように便座に座るものではなく、日本のトイレのようにしゃがむスタイルだった(和式トイレの便器の床から上の部分がなく、便器形のくぼみと水を流す穴のみがあると思っていただきたい)。また紙を使わず、使用後は水で洗い流すので、トイレッ トペーパーはなく水のホースがついているのが通常であった。ダマスカスでも日本同様、アラブ式から洋式トイレへの移行が進んでおり、特に紙の使用は一般化していると見られるが、これについては後述する。トイレのランキングにおいては、洋式かアラブ式か、清潔かどうか、ドアがきちんと閉まるか、鍵がきちんとかかるか等がチェックポイントとなる。

まず確実に綺麗で気持ちよく使えるトイレは、高級ホテルのトイレである。ほぼ100%洋式で掃除が行き届いており清潔である。筆者の一番のお気に入りはMホテルである。銀行や美容院などが入っている一角にトイレがあり、フロントから離れて見えないので気兼ねなくトイレのみ使用できる。ただし、このホテルは繁華街や省庁の多い市の中心からほんの少し外れているため、ちょっと利用しにくい。最も便利なロケーションにあるのはSホテルだが、これはフロントのすぐ側にトイレに降りていく階段(しかも降りた先にはトイレしかない)があるので、ホテルに入ってこの階段に直行するのは少し気が引ける。しかも最近、なぜかトイレの前に従業員が常駐するようになった。私のようにトイレのみ使用する人間が多いためか、誰かが考案した新しいチップの稼ぎ方かは不明だが、とにかく男性従業員が待機していて女性客の場合はトイレのドアを開けてくれる。男性客の場合はドアの開閉のみならず、水道の蛇口をひねり、手を拭く紙を持って待機してくれるらしい。あまり嬉しくもないサービスだが、トイレの利用代と思ってチップを払えば、これはこれで気持ちよく使える。

さて次に利用しやすいのはレストランのトイレである。もちろんこの場合はそのレストランで食事をすることが前提となる。近年になって普及したと思われる小奇麗なカフェのトイレは、洋式で清潔なので安心して使える。高級レストランも清潔さには問題ない。これに対して大衆食堂のトイレはアラブ式が多く、きれいに掃除されていない場合もある。清潔感のない洋式なら、直接便座に触れないアラブ式の方がましではあるのだが。あとはきちんと鍵がかからなかったりするので、その点が評価の分かれ目となる。

気兼ねなく使えるという点では、公衆トイレに勝るものはない。最近ではダマスカス市内のあちこちに公衆トイレが設置されており、トイレの近い人間には朗報である。しかし綺麗かどうかはまた別の問題である。私がこれまで入った公衆トイレは全てアラブ式であった。管理人が入り口にいて、10シリア・ポンド(約20円)の使用料を払う。日本の公衆トイレも綺麗でないものが多いので、ましてシリアの公衆トイレが綺麗なはずがない、と思いきや、初めて入った公衆トイレは掃除されていて気持ちよく使えた。ちなみに公衆トイレには紙は設置されていない。アラブ式なので水のでるホースはついているが、同時に紙を捨てるゴミ箱も一応置いてあるので、紙さえ自分で持っていれば問題はない。しかし利用者の多い公衆トイレは掃除が追いつかないらしい(または管理人がサボっているのか)。某モスクの向かいにある公衆トイレでは、皆がコートやズボンのすそをめくりあげてバシャバシャと礼拝前の手足の洗浄をしているので、洗面所は水浸し、トイレも同様水浸しでトイレ自体が汚れている上にゴミ箱から紙があふれていたり、中には詰まっているものもあった。

さて上記のようなトイレが近くにない場合はどうするか。しかたないので買い物をした店や訪問先の機関などで、トイレを貸してもらうことになる。この場合は部外者がトイレを使うことが前提になっていないので、場所もわかりにくいところにあり、加えて部外者が勝手に使わないように鍵がかかっていたりする。そのため、誰かに鍵を借りて場所を案内してもらう必要があり、ちょっと面倒である。ただし鍵がかかっているだけに、綺麗とはいえない場合があるにしても汚いということはあまりない。

では、一般家庭のトイレはどうか。訪問先でお茶を出されるとどうしてもトイレを借りる必要も出てくるのだが、一般家庭のトイレは確実に綺麗である。こちらでは、どんなに公的空間でごみを捨てる人でも、私的空間の掃除は非常に良くする。タイプは、アラブ式だったり洋式だったり、またアラブ式と洋式の両方があったりする。家が建てられた時代やその後改築したかどうかなどによるようだが、昔と大きく異なるのは、アラブ式のトイレであっても、管見の限りでは必ず紙と紙を捨てるゴミ箱がおいてある点である。約10年前に一般家庭でトイレを借りた時は、紙とゴミ箱は置いていないのが普通であった。外国人の私に「そういえば、あなたは紙がいるのよね。」とちり紙を渡してくれるのはよいのだが、それを捨てる場所がトイレにはない。日常的に紙を使わないシリア人にはそこまでは思い及ばなかったらしく、使用後の紙をどこに捨てればよいかと、廊下をうろうろしたことがあった。今回の滞在では、 どの家庭でも確実に紙とゴミ箱があって困ることもなくなった。紙の使用量は増えたに違いないが、水不足が深刻なこの国では紙を使用する方が環境にはやさしいかもしれない。

こうしてみると、ダマスカスのトイレは10年前に比べると格段に「外国人に優しく」なってきている。特に綺麗とは限らないとしても、公衆トイレの存在は非常にありがたい。また気持ちよく使えるトイレの数が格段に増えている。唯一10年前のトイレ事情を髣髴とさせるトイレは、某大学のトイレのみだ。ここでは、いくつもならんだトイレはどれもドアが壊れていて、一部(とってもドアのほぼ上半分)が欠損したままだったり、そこに新聞紙を軽く貼ってあったりする。しかもどれもかなり汚い。こうした状況だと少しでもマシなトイレが右から何番目、というのを覚えておくのも重要になる。初めて入った時は、とにかく少しはマシなトイレを見つけて入ったのだが、閉めたドアを中からは開けることができず、ぎょっとした。結局、ドアの欠損部に貼ってある新聞紙をよけて外に手を出すと、外側からドアを開けられる、ということに気づき、なるほど、だからきちんと直さず新聞紙なのか、と変に感心したものである。しかしこのトイレでも、“臭さのあまり息を止める”必要はないので、昔に比べればまあマシであろう。

もちろん地方の農村などではトイレ状況もだいぶ異なると思われるが、都市部や幹線道路の休憩所のトイレ等はかなり整備されてきているようである。シリア政府は観光産業への投資にだいぶ力を入れているようだが、今後の公衆トイレの発展にも期待したい。


脚注
  1. ティシュリーン紙、2006年7月4日。
  2. その後SYEAから入手した統計によると、参加企業の数は60。求人数は630で、37.5%がJOBFAIR後すぐに雇用が決まった。会場を訪問した求職者は期間全体で約6000人に及ぶ。このJOBFAIR 開催に先駆けてSYEAではウェブサイトでの広報と求職者の登録を行っていたが、登録者は1362人であった。登録者の詳細についてみると、その多くは20代の大卒の独身男性で、新卒または 5年以内の職業経験がある若者であった(男性73%:女性27%、20~30歳71%、新卒38%、5年以内の経験者36%、大学院以上16%、大卒48%、高卒22%)。
  3. Central Bureau of Statistics, Statistical Abstract 2005, Table5/2
  4. Syrian Commission for Family Affairs, 2006, 'Ahamm al-mu'ashshirat al-sukkaniyah fi al-Jumhuriyah al-'Arabiyah al-Suriyah, Damascus : SCFA
  5. Central Bureau of Statistics, Statistical Abstract 2005, Table10/3A
  6. Central Bureau of Statistics, Statistical Abstract 2005, Table12/3
  7. 東京大学東洋文化研究所附属東洋学研究情報センター、アジア研究情報ゲートウェイ書店ガイド(http://asj.ioc.u-tokyo.ac.jp/html/guide/ds/d_s1_f.html