21世紀のフィリピン経済・政治・産業――最後の龍になれるか?――

アジ研選書

No.52

「アジアの奇跡」に乗り遅れたフィリピンは、約30年遅れて「最後の龍」になれるだろうか。近年、活況を呈する同国の2000年代以降における経済・政治・産業を概観・解説する。

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■ 21世紀のフィリピン経済・政治・産業――最後の龍になれるか?――
柏原 千英
■ 2,640円(本体価格 2,400円)
■ A5判
■ 186pp
■ 2019年3月13日
■ ISBN978-4-258-29052-9

CONTENTS

1. はじめに
2. 初の長期開発ビジョン(AmBisyon Natin 2040)とドゥテルテ政権の「重点社会・経済政策10項目」(10ポイント・アジェンダ)
3. 本書の構成と各章の概要
4. 本書のまとめと2040年への展望
5. おわりに

第1部 マクロ経済と政治

1. はじめに
2. マクロ経済
3. 地域間格差
4. 貧困と所得格差
5. 労働市場
6. 産業構造
7. おわりに

1. はじめに
2. 民主化とピープルパワー連合
3. 内政と外交上の主要政策における変化と継続
4. 連合政治の展開
5. ドゥテルテ政権における政策の継続と変化
6. おわりに――今後の展望――

第2部 国内消費(経済)を支える産業

1. はじめに
2. 食料品需要
3. 食料品産業の位置づけ
4. 業種別動向
5. 労働生産性
6. 企業動向
7. おわりに

1. はじめに
2. 卸売・小売業
3. 運輸・倉庫業
4. おわりに

第3部 経済の「血液」と新たな成長産業

1. はじめに
2. 2000年以降の銀行部門
3. BSPによる施策――自由化、経営基盤の強化、金融包摂プログラム――
4. おわりに

1. はじめに
2. フィリピンにおけるIT-BPO産業と行動計画(ロードマップ)
3. 国際的にみるフィリピンIT-BPO産業の位置づけと課題
4. 人材確保と育成、インフラの現状
5. おわりに

1. はじめに――「たかが統計、されど統計」のわけ――
2. おもな統計シリーズ、データや資料――どこで、どのように探すか――
3. 企業情報・データについて
4. オープン・データ・ポータル――フィリピン政府版――