転換期のベトナム —第11回党大会、工業国への新たな選択—

情勢分析レポート

No.17

近年、中所得国入りを果たし、2020年までに工業国入りを目指すベトナム。現体制下の政権党、ベトナム共産党の第11回党大会が2011年1月に開かれ、政治・経済・外交にわたる今後の基本方針が定められた。同党大会とその前後の状況、文脈を、人事と選択された基本路線、マクロ経済、工業化、農業・農村開発政策、行政改革、社会保障という多角的な観点から読み解く。

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■ 転換期のベトナム —第11回党大会、工業国への新たな選択—
寺本実  編/グエン・クォック・フン/ 藤田麻衣 坂田正三 石塚二葉
■ 1,870円(本体価格 1,700円)
■ A5判
■ 187pp
■ 2012年2月
■ ISBN978-4-258-30017-4
■ 品切れ

CONTENTS
    はじめに
    第1節 第11回党大会までの道程
    第2節 第11回党大会の方向性
    第3節 本書の企画と構成
    おわりに
    はじめに
    第1節 2011 年以降5 年間を担う指導者の人事
    第2節 採択された各文献が示す方向性
    おわりに
    はじめに
    第1節 2001~2010年における経済状況の概観
    第2節 2001~2010年経済・社会発展戦略
    第3節 持続的な発展のための経済の再構築と成長モデルの転換
    第4節 不安定性・不均衡の解決を通したマクロ経済の安定
    おわりに
    はじめに
    第1節 ベトナムにおける工業化を巡る議論
    第2節 第11回党大会までの工業部門の状況
    第3節 党大会で定められた方針——経済・社会発展10カ年戦略の概要——
    第4節 予想される課題——党大会前後の政策の展開から——
    おわりに
    はじめに
    第1節 農業・農村開発の現状と党大会で示された方向性
    第2節 ドイモイ以降の農業・農村開発政策
    第3節 26号決議の内容と政策の展開
    第4節 「新農村建設」
    第5節 三農問題解決への取り組みの妥当性と問題点
    おわりに
    はじめに
    第1節 行政改革の沿革と範囲
    第2節 第1次行革MP の実施と評価
    第3節 2010年代の行政改革の方向性と優先分野
    第4節 ベトナムの公務員システムの現状と課題
    おわりに
    はじめに
    第1節 ベトナムにおける「社会保障」
    第2節 第11回党大会で採択された文献に見る「社会保障」
    おわりに