アジア経済研究所図書館&東京大学駒場図書館 共同利用制度締結記念
講演会「現実と虚構(フィクション)のあいだ――ブックトーク『現代小説から読み解く中国とインド』」
標記の講演会を下記のとおり開催しました。
小説というのは、虚構の物語であると同時に、世の中の有り様やそこに生きる人々の姿を鮮やかに浮かび上がらせるという意味で、現実を色濃く反映した物語でもあります。途上国出身の作家が自らの国を舞台にして書いた小説についても、この点があてはまることはいうまでもありません。
本講演会では、新興大国として大きな注目を集める中国とインドを取り上げ、学術的な書籍・論文やメディアの報道などからはなかなか伝わってこないその実像を、両国を舞台にして書かれた小説を通して読み解いていきます。
開催日時
2017年11月1日(水曜)16時00分~18時15分
会場
東京大学駒場キャンパス 21 KOMCEE West K303教室
講師
- 泉 京鹿 (中国文学翻訳家)
- 湊 一樹 (ジェトロ・アジア経済研究所 地域研究センター 南アジア研究グループ)
講演会参加者
27名
講演会参加者の感想
- 文化と社会との関係について、双方の分野から捉えることができると感じました。非常に興味深かったです。
- インドのグンダー政治家の話がとても面白かったです。中国は隣の大国であるのに、日本に紹介されている中国の小説がいかに少ないかということがデータからよくわかりました。
- 「ぼくとルピーの神様」が好きで参加しましたが、中国の社会や文学について目が開かれる思いがしました。学術的過ぎず、とても楽しめました。