発展途上国の環境政策の展開と法  

開発と環境シリーズ

No.10

途上国、特にアジアの環境政策の新展開を法的な視点から検討。地方自治、廃棄物、住民参加、地域環境条約、文化遺産、ISO14000等、途上国の新課題と議論を提起。

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■ 発展途上国の環境政策の展開と法
■ 野村好弘・作本直行  編
■ 3,740円(本体価格 3,400円)
■ A5判
■ 260pp
■ 1997年
■ 品切れ

CONTENTS

表紙・目次等

はしがき / 野村 好弘, 作本 直行

第1部 アジア諸国の新しい環境政策とその展開
第1章 アジアにおける地方自治と環境保全の動向 / 奥直美
I 地方自治の概念と意義
II アジアにおける地方制度の特徴
III 韓国における地方自治と環境行政
IV 地方自治と環境行政をめぐる課題と展望

第2章 一般廃棄物問題の動向と法制度—マレーシア、台湾、韓国、日本の概観— / 小賀野晶一
はじめに
I 具体的事例
II 展望

第3章 有害廃棄物規制と法—マレーシアARE事件について- / 信澤久美子
はじめに
I 裁判までの経過
II 高裁判決(1992年7月11日)
おわりに—高裁判決以降の経過

第4章 地域住民による森林の管理と利用—フィリピンの事例— / 鈴木忠徳
はじめに
I 森林管理の歴史
II 地域住民による森林の管理と利用
おわりに

第5章 ASEAN自然保全協定とASEAN環境戦略—ハード・ローからソフト・ローへ— / 作本直行
I 「ASEAN自然保全協定」について
II ASEAN環境戦略
III ハード・ローからソフト・ローへ
おわりに

第2部 途上国をめぐる環境協力と国際的な環境政策の展開
第6章 文化遺産の保護をめぐる新たな国際的動向 / 野村好弘
はじめに
I 文化遺産の概念
II 世界遺産条約について
III 動産文化財の盗取、不法輸出と国際的保護

第7章 国際金融と環境に関する新たな行動原則  / 岩嵜勝成
はじめに
I 国際環境問題について
II 世界銀行の融資政策
III UNEPの具体的活動内容
IV UNEPの銀行声明採択までの経緯
V UNEPの銀行声明
VI 銀行声明に対する分析

第8章 環境管理システムの国際規格化について / 橋爪繁幸
はじめに
I 環境管理システムの国際規格化への経緯
II ISO環境管理技術委員会の設置の経緯とその活動
III 環境ラベルについて
IV 環境ラベルと貿易問題
V 今後の問題への対応
おわりに

第9章 貿易活動と環境保全—近年の動向と論点— / 加藤峰夫
はじめに
I 環境保全を目的とした貿易制限措置の動向
II 貿易に影響を与える各国の環境政策の動向
III ISOによる環境マネージメントシステムの影響
IV 途上国の立場を考慮した国際的な環境対策と開発協力の必要性

第10章 国際熱帯木材期間の組織と活動の概要 / 今泉慎也
はじめに
I 環境分野の国際組織としてのITTO
II ITTAの改訂交渉
III 他機関との調整・連携
結びにかえて

第11章 生物多様性と法 / 井上秀典
はじめに
I 生物多様性
II 遺伝資源
III 知的所有権
おわりに