和解過程下の国家と政治 アフリカ・中東の事例から

紛争勃発後の国々では和解の名のもとにいかなる動態的な政治が展開されているのか。そしてその動態が国家のあり方にどのように作用するのか。綿密な事例研究を通して紛争研究の新たな視座を探究する。

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■ 和解過程下の国家と政治 アフリカ・中東の事例から
佐藤 章 編
■ 4,070円(本体価格 3,700円)
■ A5判
■ 290pp
■ 2013年12月
■ ISBN978-4-258-04608-9

CONTENTS

はじめに
第1節 国家形成という着眼点
第2節 国家形成のプロセスとして和解をみる
第3節 和解――政治の強い影響下にある未完のプロジェクト――
第4節 事例研究の課題と概要
第5節 和解のポリティクスの研究
むすび

はじめに
第1節 武力紛争の特質
第2節 言明された和解
第3節 実践された和解
結論

はじめに
第1節 南アフリカにおける紛争と体制転換後の和解政策
第2節 和解政策と並行して行われた格差是正政策
第3節 ポスト・アパルトヘイト期におけるカラード・カテゴリーに依拠した権利の主張
おわりに

はじめに
第1節 「勝者の裁き」に基づく国家建設
第2節 脱宗派対立に基づく和解
第3節 和解をめぐるポリティクス
結論

はじめに
第1節 旧憲法下における離党規制と政党機能の変容
第2節 紛争勃発後の制度改革
第3節 施行の現実
おわりに

はじめに
第1節 新政権下でのワタラ派の独占状態
第2節 コートジボワールにおける和解の課題
第3節 ワタラ政権下の和解にかかわる取り組み
第4節 ワタラ政権が陥る隘路と変化の兆し
結論

はじめに
第1節 ソマリ社会における和解とその実績
第2節 ソマリランドにおける紛争と和解過程
第3節 プントランドにおける紛争,和解,政府樹立
第4節 境界領域をめぐる政治力学と和解機能の変容
おわりに

はじめに
第1節 紛争の諸相
第2節 アサド政権による国民和解に向けた試み
第3節 反体制組織による移行期政府樹立に向けた試み
おわりに