紛争と国家形成  —アフリカ・中東からの視角—

紛争を単に破壊現象としてのみ捉えるのではなく、政治と社会にかかわる包括的なプロセスとして捉え直し、国家との関係を探究する紛争研究の新視角。

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■ 紛争と国家形成 —アフリカ・中東からの視角—
佐藤 章  編
■ 3,410円(本体価格 3,100円)
■ A5判
■ 252pp
■ 2012年1月
■ ISBN978-4-258-04598-3

CONTENTS
はじめに
第1節 近年のアフリカと中東での紛争——俯瞰的整理——
第2節 紛争と国家の問題系
第3節 国家建設という研究視点の限界
第4節 国家形成という研究視点
第5節 事例研究の着眼点
むすび
はじめに
第1節 ターイフ体制の政治構造
第2節 独立インティファーダ発生の要因とその後の対立
第3節 暴力が政治に与えた影響
おわりに
はじめに
第1節 2007/8年紛争とその特質
第2節 暫定憲法枠組みの成立
第3節 ボーマス・ドラフトの死産
第4節 専門家主導の草案作成
第5節 新憲法の制定と民主化
おわりに
はじめに
第1節 紛争の発生とその変容
第2節 非公的治安機関の形成と治安の安定化
第3節 覚醒評議会の新展開
おわりに
はじめに
第1節 コミュニティ・ポリシング制度の実際と背景
第2節 コミュニティ・ポリシング制度の運用
第3節 コミュニティ・ポリシングの成否
おわりに
はじめに
第1節 ソマリアをとらえる視座をめぐって
第2節 ソマリアにおける紛争の構図と国際社会の対応
第3節 機能する「崩壊国家」
第4節 機能する「崩壊国家」の問題系
おわりに
はじめに
第1節 国民の個別同定制度をめぐる問題
第2節 コートジボワール社会の多元性をめぐる問題
第3節 多元性のなかの政党間対立と個別同定の問題
第4節 技術的不備と政党間対立——有権者登録の難航——
第5節 人口の管理と国家、国民、民主主義
結論