内戦終結後のスリランカ政治――ラージャパクサからシリセーナへ――

情勢分析レポート

No.25

26年間続いたスリランカ内戦を終結させ、経済発展をもたらしたマヒンダ・ラージャパクサは、なぜ失脚しなければならなかったのか。めまぐるしく変化した内戦後のスリランカ政治をコンパクトに解説する。

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■ 内戦終結後のスリランカ政治 ――ラージャパクサからシリセーナへ――
荒井 悦代 著
■ 1,430円(本体価格 1,300円)
■ A5判
■ 2016年6月30日
■ ISBN978-4-258-30025-9

CONTENTS

1.権限強化に向けて――合意のあっけない崩壊,大量クロスオーバーと内閣改造――
2.内戦終結
3.フォンセーカ追い落とし
4.州評議会選挙の勝利と早期大統領選挙実施
5.選挙キャンペーン
6.第18次憲法改正
7.恣意的なタイミングで行われる地方選挙
8.選好票をめぐる選挙の暴力化
9.地方への権限委譲の後退,中央集権化
10.司法への介入
11.一族支配,外交官人事にまつわる不透明性
12.中国偏重
13.野党の弱体化
14.ジャーナリスト迫害,表現の自由の侵害
15.BBSによるムスリム,キリスト教会襲撃

1.9月州評議会選挙での与党不調 
2.大統領選挙実施に至るまで
3.野党の動き
4.シリセーナの離反
5.ラージャパクサの困惑
6.市民社会の支援
7.選挙キャンペーン
8.選挙結果
9.選挙後のクーデタ未遂

1.新体制のスタート
2.改憲前の内政
3.汚職追及
4.外交官の政治的任用
5.第19次憲法改正
6.選挙制度改革
7.改憲後,ラージャパクサをめぐる動き,解散へ
8.国会の解散後から選挙キャンペーン開始まで
9.選挙キャンペーン
10.選挙結果
11.新政権の発足

1.内戦中
2.2009年――内戦終結後――
3.2010年――「過去の教訓・和解委員会」設立と人権をめぐる対立――
4.2011年――国連ダルスマン報告とスリランカ政府のLLRC――
5.2012年――意図――
6.2013年――国際社会からの強まるプレッシャー――
7.2013年――国内の動き,LLRC勧告の実施状況など――
8.2014年――3月国連決議,国際調査をめぐる攻防――
9.2015年――シリセーナ/ウィクレマシンハ新政権――

1.スリランカの非同盟外交,対インド外交の変遷
2.中国との関係
3.新政権の中国対応およびCPCをめぐる動き
4.インドとの関係