戦略的ヘッジングと安全保障の追求――2010年代以降のトルコ外交――
外部出版
有信堂
日本とは異なり、大国や不安定国家を含む多くの国と接しているトルコの外交は、指針はあるものの、全方位的で比重の置き方が変わりやすく、掴みづらい。しかし、それは複数地域の結節点であり、自身の地政学的特徴の長所と短所を知り尽くしたトルコの政策決定者たちによる、地域および国際社会で生き抜くための極めて現実的な外交の実践である。
■ 戦略的ヘッジングと安全保障の追求――2010年代以降のトルコ外交――
■ 今井 宏平 著
■ 4,400円(本体価格 4,000円)
■ 216pp
■ 2023年6月
■ ISBN978-4-8420-5585-5
Contents
- 第1部 トルコの大国間外交
- 第1章 戦略的ヘッジングを理解する
- 第2章 トルコ外交における戦略的ヘッジングの史的展開
- 第3章 覇権国米国との関係
- 第4章 覇権挑戦国中国との関係
- 第5章 トルコとロシアの関係
- 第2部 トルコ外交と安全保障
- 第6章 導体国家としてのトルコ
- 第7章 絶縁体国家としてのトルコ
- 第8章 2015年以降に進展するトルコの〈安全保障化〉
- 第3部 エルドアン大統領主導のトルコ外交
- 第9章 カタル重視の外交
- 第10章 新オスマン主義と内政ファースト外交
- 第11章 ロシアのウクライナ侵攻に対するトルコの対応