アジア経済研究所図書館&一橋大学 図書館共同利用制度締結5周年記念講演会
民主化は物語の終わりでなく始まりだった――ブックトーク・編著者が語る『後退する民主主義、強化される権威主義』
『後退する民主主義、強化される権威主義』の編著者による講演会を下記のとおり開催しました。
1980年代以降、世界各国で民主化が進みましたが、そこでもたらされた民主主義は多くの問題を抱えていました。民主化は物語のハッピーエンドではなく、新たな物語の始まりであり、しかもその物語はかなりタフなものとなっています。本講演では、新興民主主義の抱える課題や今後の行く末について、本書をまとめながら考えたことを紹介しました。
開催日時
2019年10月4日（金曜） 17時15分～18時45分
会場
一橋大学附属図書館会議室（時計台棟1階）
講師
川中 豪（アジア経済研究所 地域研究センター長）
共催
アジア経済研究所図書館、一橋大学附属図書館
講演会参加者
33名
講演会参加者の感想
- 「決められる政治へのあこがれ」「政治動員の変容」と自らの政治的立場を再考する材料が得られて良かった。チャーチルの名言お答え頂きありがとうございます。次のゼミのテーマが「普遍的な民主主義」というアマルティア・センの論文なのでとても勉強になりました。
- 非常に興味深い内容で、自身の東南アジア研究に役立つ部分もあり参加してよかったです。
- とても良かったです。一橋では民主主義や民主化に特化した授業がなく、非常に有意義でした。次回もお願いします。
- 本書執筆後の研究について、お話を伺えたのがよかった。その他、本書の射程を越える話を多く伺えたのがよかった。
- 私はアフリカの民主化について研究していますが大変参考になりました。
- 自分の専門とする南アフリカの話もあり、興味深く拝聴致しました。
- 様々な質問にも正面からお答え頂き、大変勉強になりました。元となる本があり、その本をもとにトークをするというのは実のある議論になり、大変良い企画と思います。
- 新興民主主義の今、権威主義について詳しく知ることができたのが良かった。