調査研究
研究会一覧2023年度
最低賃金効果の検証: 市場集中度の影響
概要
南アフリカを含め世界各国政府は最低賃金の引き上げに動いている。南アフリカでは、最低賃金がすでに高い水準に到達した失業率を高めることが懸念されている。しかし、最低賃金が経済にどのような影響を与えるかについてコンセンサスはない。本提案研究会は、最低賃金の雇用へのインパクトは労働市場集中度に応じて変化するか、という標準的理論の予測を検定することを目的としている。南アの研究者と共同して、南ア歳入庁の企業財務データを用いてこの仮設を検討する。本データはmatched employer-employeeデータである。最低賃金引き上げの影響を受ける労働者の比率(fraction affected, FA)に着目し、企業ごとにFA比率と雇用の関係を推計し、その大きさが局地的(district)労働市場集中度とどのような関係にあるのかを推計する。途上国の最低賃金研究において労働市場集中度は取り上げられたことはなく、MEEデータが用いられることはまれである。
期間
2023年4月~2026年3月
研究会メンバー
役割 | メンバー |
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[ 主査 ] | 伊藤 成朗 |
予定する研究成果
- 査読付外国語学術誌投稿