調査研究
研究会一覧2023年度
開発途上国における社会発展と国家と手話の関係をめぐる課題
概要
開発途上国における社会資本としての手話の問題についての最初の研究の試みは、2021‐2022年の「開発途上国のろう社会における社会資本資源としての手話の研究」研究会において手話が生まれた場所とされる各国のろう学校の研究を中心に取り組まれた。その成果を土台に、さらにBourdieuの言語資本の考え方を援用して、社会的なものとしての言語に着目するClark(2006)やRössel & Schroedter (2021)などによる議論も踏まえながら、各国の社会発展と政府による取り組みの問題を法制のあり方とそうした制度の実際の社会的意義に着目しながら議論していく。手話をろう者たちの社会資本であり、各国の社会発展に彼等が参加していく時の重要な手がかりであるとする考え方を各研究の共通の基盤とすることで、それを阻んでいる様々な社会的障壁の実態とその解消のために手話の公用語化や手話言語法といった政府の取り組みのためのツールが果たし得る意味と限界について論じていく
期間
2023年4月~2025年3月
研究会メンバー
役割 | メンバー |
---|---|
[ 主査 ] | 森 壮也 |
[ 委員 ] | 小林 昌之 |
[ 委員 ] | 近田 亮平 |
[ 委員 ] | 宮本 律子(秋田大学 教授) |
[ 委員 ] | 金子 倫子(ウィットウォーターズランド大 専任講師) |
[ 委員 ] | 亀井 伸孝(愛知県立大学 教授) |
[ 委員 ] | 古田 弘子(熊本大学 教授) |
※所属は研究会発足時のものです。
予定する研究成果
- 和文単行書