森 壮也
森 壮也 MORI Soya |
[所属・役職] | 新領域研究センター ・主任調査研究員 |
[専門分野] | 開発経済学(産業組織論)、「障害と開発」、手話言語学 |
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researchmap | 研究者情報(学歴・経歴・業績一覧) |
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研究歴
研究所に入ってからは「アジア工業化」プロジェクトを始め、製造業の産業組織についてやっていました。最初の海外派遣から帰ってきたあとも2000年代まではフィリピンをフィールドに外資と地場の資本の間のせめぎ合いのリアルな姿などを見ておりました。2000年代に「障害と開発」という新しい領域に出会い、以後はそちらでの研究をメインにしております。フィリピンにおける数度の障害者のいる家庭の家計調査により、『途上国障害者の貧困削減——かれらはどう生計を営んでいるか』岩波書店、2010年(2011年国際開発学会特別賞)、山形辰史との共著『障害と開発の実証分析——社会モデルの観点から』勁草書房、2013年(第17回国際開発研究大来賞)などの大きな成果を発表しました。その後も、南アジア、アフリカ、中東といった地域での障害者の生活と貧困の問題に焦点を当てた研究を続けてきています。
現在取り組んでいるテーマ
研究所での研究生活も終わりに近づいてきているので、もうひとつのこれまでの研究領域である手話の言語学と開発研究との接点ということで、開発途上国の手話についての研究プロジェクトを率いています。手話の言語学では、岩波書店の広辞苑を始め、国内外の関連する事典で手話についての項目を担当してきました。また日本で唯一の手話の研究学会である日本手話学会の会長も2000年代初めにつとめた他、国際的な学会誌の編集委員もずっと務めています。自分の主たるフィールドであるフィリピンを始め、サブ・フィールドの東アフリカ、さらに西アフリカや南アフリカ、中国、ブラジル、インドなどの研究者の皆さんと一緒に開発の進展と共に移り変わる各国手話の状況、国連障害者の権利条約でも多々言及されるわりには日本ではほぼ知られていないこれらの国々の手話の実態を明らかにしたいと思っています。
関連するリンク
・ 個人のリンク(開発経済学と手話言語学のHP)