近田 亮平
研究歴
大きな研究関心として、対象国であるブラジルの動向、および、同国が抱えるさまざまな社会問題について研究を行ってきました。ブラジルは21世紀のはじめに目覚ましい発展を遂げた後、政治経済社会的に混乱の時期を迎えることになりました。このような近年のブラジルの変化について、地域研究の視点から主に社会分野を対象として分析し、研究成果を発信しています。また、ブラジルの社会問題に関しては、個人的に強い関心を抱いている都市の貧困に焦点を当て、住宅、社会運動、貧困層の政治参加やエンパワメント、高齢者、人種、ジェンダー、宗教、治安などを取り上げた研究を実施してきました。
現在取り組んでいるテーマ
研究歴で紹介した2つの研究関心のうち、ブラジルの動向に関して、ラテンアメリカ地域の大国であるブラジルの変化を常に注視し、大統領選挙や政権交代により大きな転換を迎えた際などに、それらを分析し研究の成果を発信しています。また、もう一方の社会問題については現在、寛容性や多様性を特徴としてきたブラジルにおける外国移民や、LGBTと称される性的マイノリティーの問題に取り組んでいます。その際、ブラジルの構造とアクターとの相互作用による社会変動に注目した研究を行っていきたいと考えています。