調査研究

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労働力から家族へ――在日外国人世帯の雇用と生活――(2020_1_40_011)

概要

従来の国際労働移動の研究では、外国人労働者はもっぱら個人として捉えられてきた。しかし実際には、移住後の時間の経過とともに結婚や出身国からの家族の呼び寄せなどにより、家族を含めた複数人で営まれる家計の形成へという世帯構成の変化が生じる。その過程で外国人世帯の行動様式が多様化し、活動の場は就労だけでなく教育、保育、医療、文化など生活の至るところに拡大する。このことは、受入国の労働力不足の解消や需要喚起、文化の多様化をもたらすが、住民や制度との摩擦や軋轢も生み出しうる。本研究では在日外国人居住者の就労と生活に注目し、実態調査を通じ定量的・定性的な見地からその多様化の現状を明らかにし、精緻かつ広範囲な制度設計のあり方を考察する。

期間

2020年4月~2021年3月

研究会メンバー
[ 主査・幹事 ] 山口 真美
[ 委員 ] 山田 七絵
[ 委員 ] 箱崎 大
[ 委員 ] 町北 朋洋(京都大学 准教授)
[ 委員 ] 劉 洋(独立行政法人 経済産業研究所 研究員)
研究成果
  • 調査研究報告書/基礎理論研究会成果報告書
  • Web