會田剛史(開発経済学)の11月

2019年10月27日〜11月3日

カンボジアにて現地調査。コンポンチュナン州にて農業技術と保健衛生の指導に取り組むNGOの協力の下、活動の視察やプログラム参加者へのインタビューをさせてもらう。その他にもJICA専門家などにインタビューして、次の研究のための具体的なネタ探しをする。

写真:農村家計へのインタビューの様子

農村家計へのインタビューの様子
5日

毎週火曜日の午後は経済学のトップジャーナルに最近掲載された論文について発表・議論する所内勉強会。その成果の一部については『IDEスクエア』の連載コラム「途上国研究の最先端」に掲載しているので、要チェック。今回取り上げたのは、American Economic Reviewに掲載予定の実験論文。自分の番だと準備が大変だが、他の人の発表は気軽に最新の論文について教えてもらえる貴重な機会。

写真:論文の概要をまとめたホワイトボード

論文の概要をまとめたホワイトボード
6〜7日

週末に迫った行動経済学会の発表準備。初めてフォーマルに発表する論文なので、スライド作成で大慌て。

9〜10日

名古屋商科大学で開催の行動経済学会にて、科研費プロジェクトの成果として執筆した論文を報告し、討論者やフロアからコメントをもらう。併せて、共同研究者とも打ち合わせをする。懇親会でも色々と情報交換。2次会はただの飲み会だったが……。

13〜21日

所内の研究プロジェクトでタイ出張。最近流行り(?)のタピオカに関する調査。とはいっても、注目しているのはキャッサバからデンプンに加工する産業の集積。その中心地であるナコーンラーチャシーマー県で聞き取り調査を行い、本格的な質問票調査のための下準備をする。今月2度目の海外出張だが、大学と違って授業がないので出張スケジュールをフレキシブルに決められるのが、アジ研の良いところ。

写真:堆く積まれたキャッサバの山

堆く積まれたキャッサバの山
25〜29日

今月は出張続きだったので、その間に溜まっていた事務作業を消化。また、出張中のフィールドノートを見返して、ネットや図書館で関連する統計データなどを探す。こうやって研究のアイデアを練っている時が一番楽しい。

所内の食堂で昼食中に、出張で見聞きしたことなどを同僚と喋っていると、なんとなく頭の中が整理された気になる。

論文の改訂やら学会の討論コメントの準備やら査読やら、本当はやらねばならないことがあるのだが、なかなか腰が上がらない。その他にも、来年度の某大学での非常勤講師を打診され、引き受けるか考え中。

29日

昼休みにビブリオバトルにオーディエンスとして参加。研究職・事務職を問わず毎回3名の登壇者がオススメの本を持ち寄り、5分間のプレゼン+1分間の質疑応答で紹介する企画。紹介する本から同僚の意外な一面が覗けたりして面白い。発表後には投票で「チャンプ本」を決める。本当は運営メンバーなのに、全く役に立っていなくてすみません。

30日

早稲田大学にて、開発経済学会若手会議。設立間もない開発経済学会の分科会として、若手研究者が論文になる前のアイデアを持ち寄って議論するという企画。今回は(名前ばかりの)運営メンバー兼討論者として参加。フランクな雰囲気の中、活発に議論ができたのが良かった。