カンボジア:最大野党不在の2018年総選挙
機動研究成果報告
初鹿野 直美 編
2019年2月発行
本報告は、2018年度機動研究プロジェクト「カンボジア:最大野党不在の2018年総選挙」(2018年7月~2019年1月実施)の成果のダイジェスト版(中間報告)である。2019年春には、より詳細な分析を行った最終成果を「情勢分析レポート」としてウェブ出版することを予定している。
カンボジアでは、2018年7月29日に5年に一度の国民議会議員選挙(総選挙)が行われ、与党・人民党が全125議席を独占した。前回2013年の総選挙で、野党・救国党の躍進を許した与党・人民党は、2017年11月に救国党を解党するなど、さまざまな手段を講じてきた。一方で、支持回復のためにさまざまな「改革」にも邁進してきた。
本報告では、2018年総選挙の経緯と選挙結果、選挙改革の概要、そして、若者たちを取り囲む環境について報告する。2018年総選挙を一つの契機としたカンボジアの政治・社会情勢の現在地を理解するための一助になれば幸いである。
第1章
カンボジアの2018年総選挙を振り返る (393KB) / 初鹿野直美
第2章
2018年までの選挙改革の概要 (463KB) / 原田至郎
第3章
若者たちと選挙:締めつけと取り込みのはざまで (416KB) / 新谷春乃