ラオス人民革命党第10回大会と『ビジョン2030』

機動研究成果報告

山田 紀彦  編
2016年5月発行

本報告は,機動研究プロジェクト「ラオス人民革命党第10回大会と『ビジョン2030』」(2015年1月~2016年8月実施予定)の中間報告である。したがって各章は今後修正されるとともに新たな章が加わり,2016年秋には「情報分析レポート」として刊行される予定であることをはじめにお断りしておく。

2016年1月末にラオス人民革命第10回全国代表者大会(党大会)が開催され,ブンニャン新党書記長を筆頭とする党新指導部が発足するとともに,新たな長期目標である「ビジョン2030」が提示された。また4月には第8期国会にてトーンルン・シースリットを首相とする新内閣が誕生した。今後ラオスは新たな党・国家指導部の下で2030年に向けて国家建設を進めることになる。では,ラオスは今後どのような国家建設を行うのだろうか。また新たな党・国家指導部はどのような特徴を有しているのだろうか。

本中間報告書は第10回党大会の政治報告や長期戦略方針,また人事を分析し,以上の問いに答えることを目的としている。近年ラオスは注目を浴びつつある一方で,ラオスに関する政治、経済の基礎的かつ有用な情報を得ることはいまだ難しい。本中間報告書がラオスの現在を理解する上での基礎的情報となり,また今後を理解するための有用な視点を提供できれば幸いである。

第1章
第2章
第3章
第4章

「ビジョン2030」:達成できるか所得4倍増計画 (298KB) / ケオラ・スックニラン

第5章