アジア諸国の司法改革
経済協力シリーズ
No.198
司法の独立という根本問題をはじめとして、司法における腐敗の根絶、法曹の養成、裁判の迅速化、ADRの活用などを課題とするアジア諸国の司法改革について分析する。
CONTENTS
はしがき / 小林昌之、今泉慎也
序論 / 小林昌之、今泉慎也
第1章 モンゴルの司法制度・司法改革 / 蓑輪靖博
はじめに
I 社会主義体制下の司法制度
II 新体制の発足と司法制度整備の課題
III 新体制下における司法制度の概要
IV 今後の課題
第2章 中国の司法改革-人民法院改革の現状と課題 / 小林昌之
はじめに
I 人民法院改革の必要性
II 人民法院改革の目標
III 人民法院改革が堅持すべき原則
IV 裁判方式の改革
V 裁判官制度の改革
VI 裁判監督制度の確立
おわりに
第3章 カンボジアにおける司法改革 / 四本健二
はじめに
I カンプチア人民共和国(1981年)憲法下での司法の再建
II カンボジア国(1989年)憲法下での司法の整備
III カンボジア王国(1993年)憲法下での司法改革
おわりに
第4章 タイの裁判制度改革の現状と課題 / 今泉慎也
はじめに
I 1997年憲法と裁判制度
II 司法裁判所の基本的枠組みと特質
まとめ
第5章 フィリピンにおける司法制度改革 / 村山史世
はじめに
I 本章の射程
II フィリピンの司法制度
III 司法制度が抱える問題点
IV 司法制度改革の方法:教育と紀律
おわりに
第6章 マレーシアの裁判制度 / 中村良隆
はじめに
I 普通裁判所
II 属人法裁判所
III 司法審査権
IV 司法権の独立
V 法律家
まとめ
はじめに
I インドネシア司法の歴史および改革全体における司法改革の位置
II 司法権改革
III 裁判所改革
IV 既存の裁判手続以外の紛争処理手続の多様化
おわりに
第8章 インド司法制度の現状と課題 / 佐藤創
はじめに
I インドの司法制度について
II 民事訴訟手続の改革
III 裁判外紛争解決の発展
おわりに