国際経済環境と経済調整
■ 国際経済環境と経済調整
■ 堀内 昭義 編
■ A5判
■ 355pp
■ 1990年3月
■ 品切れ
CONTENTS
まえがき / 堀内 昭義
第1章 国際資本移動の構造変化と資本輸出国としての日本の役割 / 堀内 昭義
はじめに
第1節 資本フローの構想変化-「債務危機」とその影響
第2節 日本の資本輸出の構造変化
第3節 国際資本移動の実証的・規範的分析
結論
第2章 国際経済環境の変化と途上国の借入れ成長戦略 / 高阪 章
はじめに
第1節 1970年代の対外借入れと経済成長
第2節 1980年代の経済困難
第3節 1980年代の途上国のマクロ経済運営
おわりに
第3章 IMFマクロ経済調整政策の功罪-理論と実施上の問題点- / 柳田 辰雄
はじめに
第1節 IMF経済調整政策の理論上の特徴と問題点
第2節 IMF経済調整政策の実施上の問題点
結語
第4章 外生ショックと調整政策 / 山田 俊一
はじめに
第1節 外生ショックと政策反応
第2節 外生ショックの規模と調整政策の効果
第3節 安定化政策と構造調整政策
第4節 悪循環ケース-結びにかえて
第5章 ユーロ市場における途上国の資金調達とセキュリタイゼーション / 棟近 みどり
はじめに
第1節 1970年代の途上国によるユーロ市場への接近
第2節 債務危機の顕在化とユーロ市場の構造変化
第3節 LDC債務危機への対応
第4節 途上国にとってのセキュリタイゼーション
第6章 発展途上国の工業化戦略 / 井坂 文夫
はじめに
第1節 伝統的な工業化戦略
第2節 アジアNIEsとラテンアメリカ
第3節 東アジアの経済成長
第4節 海外直接投資の現状
第5節 直接投資導入による発展戦略
第7章 二極分化した債務累積問題 / 小松 正昭
はじめに
第1節 低所得途上国の債務問題
第2節 低所得途上国の債務問題に対する対応策
結論にかえて
第8章 経済発展と金融:中国の金融システムに対するコメント / 堀内 昭義
はじめに
第1節 経済発展における政府の役割
第2節 金融システムにおける政府の役割
第3節 中国の金融制度について
第9章 経常収支黒字下の金融・資本市場-台湾- / 伊東 和久
はじめに
第1節 貯蓄投資ギャップ
第2節 現行金融・資本市場の問題点
小結
第10章 経済環境の変化と経済構造調整政策-インドネシア- / 小松 正昭
はじめに
第1節 1980年代の外生ショック
第2節 外生ショックの債務問題へのインパクト-1980年代
第3節 1970年代の債務累積パターン
第4節 外生ショックと経済構造調整政策
第5節 債務返済負担とその決定要因
おわりに
第11章 外生的撹乱と韓国経済-マクロ政策と金融制度- / 柳田 辰雄
はじめに
第1節 韓国経済の1970年以降の概要
第2節 経済構造と政策
第3節 経常収支と累積債務政策
第4節 金融制度と金融政策
結語
第12章 東アジア地域の相互連関-多変量時系列分析- / 井坂 文夫
はじめに
第1節 多変量時系列モデルの構築
第2節 東アジア地域の相互連関(1) 韓国モデルによる分析
第3節 東アジア地域の相互連関(2) 台湾モデルによる分析
結語
第13章 メキシコ債務危機の構造-外生ショックと国内マクロ経済政策- / 棟近 みどり
はじめに
第1節 対外債務の累積
第2節 石油ブーム化のメキシコ経済(1978~81年)
第3節 外生ショックと1982年の債務危機
第4節 対外債務危機の原因-外生ショックか国内マクロ経済政策か
第5節 IMF主導型危機管理政策とメキシコ経済のパフォーマンス
むすびにかえて
はじめに
第1節 「成功ケース」と「悪循環ケース」
第2節 エジプトおよびトルコにおける外生ショック
第3節 エジプトのケース
第4節 トルコのケース
おわりに