台湾ハイテク産業の生成と発展
アジア経済研究所叢書
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台湾の経済発展を牽引してきたパソコン産業および半導体産業は,どのように生成し,発展してきたのか.既存の研究では十分に捉えられてこなかった「技術者」という個人を分析の中心に据え,産業発展のメカニズムを描き出す.個人の意思や選択,個人間の協調や摩擦といった要素が,発展の経路に及ぼす影響を明らかにする.
CONTENTS
年表
序章 分析アプローチと課題の設定
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第1節 電子産業の発展とその不連続性
第2節 構造主義と合理主義への批判と代替的アプローチ —分析アプローチの基層
第3節 個人という行為主体と産業の生成と発展のメカニズム —分析アプローチの第2層
第4節 台湾の経済発展とハイテク産業に関する先行研究の批判的検討
第5節 本書の課題と構成
第1章 技術者から企業家へ —台湾ハイテク産業の起源—
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第1節 1960年代及び70年代の電機電子産業の発展と理工系高等教育の発達
第2節 草創期の電子メーカーとそれを創業した技術者たち
第3節 挫折から2つのメカニズムへ
第2章 国家の挑戦 —パイロットプラント計画の策定—
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第1節 半導体産業の分析の構想と本章の課題
第2節 プロジェクトの企画と実施(1) —蔣経国の指示から電子工業研究開発センターの設立まで
第3節 プロジェクトの企画と実施(2) —目的の明確化,技術の導入先の選定
第4節 プロジェクトの企画と実施(3) —国家内部の摩擦
第5節 国家の意思と能力(1) —蔣経国と孫運璿
第6節 国家の意思と能力(2) —国家の知恵袋たち
第7節 1970年代台湾の国家
第3章 技術者たちの挑戦 —パイロットプラント計画の実施—
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第1節 胡定華の役割とそのバックグラウンド
第2節 RCA社に赴き研修を受けた技術者たちのバックグラウンド
第3節 技術者たちの高い意欲の源泉
第4節 プロジェクトへの取り組み,プロジェクトからの学習
第5節 技術者指導の企業化計画の立案
第6節 パイロットプラント計画における国家と技術者のパートナーシップ
第4章 企業化への挑戦 —聯華電子の設立と発展—
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第1節 聯華電子の設立
第2節 聯華電子の経営の自立と革新
第3節 技術者から企業家への転身はなぜ可能だったのか?
第4節 国家と技術者のパートナーシップの解体の始まり
第5章 分業体制の形成 —VLSI計画とTSMCの設立—
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第1節 ファウンドリーと分業体制
第2節 VLSI計画におけるASIC路線とその問題
第3節 ファウンドリー専業モデルの形成
第4節 VLSI計画の策定とTSMC設立のメカニズム
第5節 分業体制の進化
第6節 国家と技術者のパートナーシップの役割と限界
第6章 有効性を失った国家と技術者のパートナーシップ —サブミクロン計画と世界先進のスピンオフ—
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第1節 1990年代の3つの国家プロジェクト
第2節 世界先進の挫折
第3節 スピンオフをめぐる経済部及び工研院と民間企業の摩擦
第4節 国家と技術者のパートナーシップの有効性の喪失
第7章 パソコン産業研究序説 —産業の構造,企業の盛衰,分析の視角—
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第1節 パソコン産業の構造
第2節 パソコン企業の盛衰
第3節 斬新的な発展メカニズムと5つの企業類型
第8章 エイサーと施振栄 —台湾ドリームの達成,自社ブランド路線の苦闘—
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第1節 台湾ドリームへの途
第2節 微笑み曲線と自社ブランド路線
第3節 3度の再編
第4節 自社ブランド路線は,何故,行き詰まったのか?
第5節 再編後の自社ブランド路線
第9章 パソコン産業の漸新的かつ多様な発展 —創業と発展の5つの類型—
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第1節 パソコン産業の黎明期に創業された企業 —苗豊強と神通グループ,簡明仁と大衆コンピュータ
第2節 電卓からノートブック型パソコンへ —林百里と広達コンピュータ
第3節 部品メーカーから台湾系EMSへ —鄭崇華と台達電子工業,郭台銘と鴻海精密工業
第4節 産業の成長の中で生まれた創業と発展の機会 —童子賢と華碩コンピュータ
第5節 俸給経営者としての発展 —温生台と源興科技,李焜燿と明基電通
第6節 台湾パソコン産業の生成と発展のメカニズム
終章 産業の生成と発展 —台湾ハイテク産業の経験とインプリケーション—
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第1節 台湾ハイテク産業はどのように生成され,発展したのか
第2節 インプリケーション