『これからのインド――変貌する現代世界とモディ政権――』

他社で出版した研究成果

東京大学出版会

現代インドがモディ政権のもと、どのように変貌しつつあるのか、政治・経済,国際関係と社会の実態を明らかにする.コロナ禍にあっても支持を維持するモディ政権が、いかなる新しい政策を実施し、新しいインドを実現していこうとしているのか、グローバルな変化との関係のなかで描きだす。

■ これからのインド――変貌する現代世界とモディ政権――
■ 堀本 武功、村山 真弓、三輪 博樹 編
■ 4,180円(本体価格 3,800円)
■ 376pp
■ 2021年3月17日
■ ISBN978-4-13-033082-4

Contents

序論 モディ政権とこれからのインド/堀本 武功、村山 真弓、三輪 博樹

第I部 2000年代以降のインドの展望
1. 2010年代のインド政治――インド人民党による一党優位状況の成立/三輪 博樹
2. 2010年代のインド経済――攻めあぐむ経済改革の本丸/小島 眞
3. 大国を指向するモディ外交/堀本 武功

第II部 変動する内政・国際関係
4. 2019年インド連邦下院選挙――インド人民党の地理的・社会的な支持基盤拡大/サンジャイ・クマール
5. モディ政権の「参謀本部」――首相府による集権的統治の構造/佐藤 宏
6. 拡大するインドと日本の協力関係/プルネンドラ・ジェイン
7. インド台頭論と2000年代以降の印中関係――「経済大国としての共存」から「対抗する大国モデル」へ/伊豆山 真理
8. インド外交とインド太平洋の包摂性/ニディ・プラサード

第III部 変位する経済・社会
9. 「世界最大の公的雇用プログラム」の政治経済学/湊 一樹
10. デジタル金融サービスを通じた課題解決/二階堂 有子
11. モディ政治における電力政策――言説と現実/溜 和敏
12. モディ政権と「女性問題」――ムスリムの離婚トリプル・タラークを中心に/村山 真弓

終章 新型コロナウイルス禍に始まる2020年代/堀本 武功、村山 真弓、三輪 博樹

インド情報の探し方・文献案内/坂井華奈子