イベント・セミナー情報

アジア経済研究所連続専門講座

SDGs時代の『経済・社会開発連続専門講座』

募集は締め切りました

1. 本講座の目的と特色

日本国政府もコミットし、2030年を達成目標とする「持続可能な開発目標(SDGs)」に関する認知度は、日本でもようやく浸透しつつありますが、その17の目標群についての一般国民の理解はまだまだ不十分であります。他方で、国際開発や環境問題に取り組む公的団体のみならず、グローバル展開を志す企業にとっても、SDGsのより深い理解をしたいというニーズは高まっていますが、現在一般の人々に向けてそうした基礎知識を提供する機会は多くありません。

本年度もSDGs時代にふさわしい、経済・社会開発に必要な素養を身に付けるための、連続講座を実施します。

講義は昨年に引き続き佐藤寛上席主任調査研究員(元国際交流・研修室長、元国際開発学会会長)が中心にカリキュラムを作成し、アジ研研究者、イデアス卒業生などを主体とした講師陣を配置します。この連続講座では、まず①SDGs時代を迎えた地球規模の開発の歴史的背景と諸問題を理解すること、②これらを踏まえSDGsの枠組みを活用して今後取り組むべき課題を理解すること、③現実に行われている(行われてきた)取り組みを例示しながら社会・経済開発の現場(政策レベル、プロジェクトレベル、コミュニティーレベル)で、どのようなことが発生しているのかについての理解を深めることを目指します。これらを通して、各受講者が、ビジネスパーソン、NGOサポーター、開発専門家、社会的起業家などとして、それぞれの立場を活用しつつどのようにSDGs達成に向けて貢献できるのか、具体的なビジョンを描けるようになることを目指します。

2. どのような人に受講してほしいのか

本連続講座では主として以下の五つのカテゴリーの方の受講を想定しています。

  1. 2020年秋から、国際開発分野の大学院留学を考えている方
  2. キャリアチェンジをして、これから国際開発の現場で働きたいと考えている方
  3. 現在の仕事の中で、SDGs達成に向けた事業を行いたいと思っている方
  4. キャリアチェンジはしないが、知識を身につけてプロボノなどでSDGs達成に貢献するNGO活動などに参加したいと考えている方
  5. 一般常識として、SDGsに関する幅広い知識を身につけたいと思っている方

開催日程

2019年度下半期の土曜日実施
1日3コマ+ワークショップ×8日間日
2019年 ①10月5日、②10月26日、③11月9日、④11月30日、⑤12月21日
2020年 ⑥1月11日、⑦2月8日、⑧2月29日(修了証授与)

会場

聖心女子大学グローバル共生研究所
(東京都渋谷区広尾4-2-24聖心グローバルプラザ(4号館))

ジェトロ本部5階ABCD会議室(12月21日(第5回)のみ)
(東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル5階)

プログラム

 以下のカリキュラム案は暫定案であり、受講者の顔ぶれに応じて変更がありえます。

 

一限(10:30-12:15)
【105分】
社会開発(佐藤 寛)

二限(13:15-15:00)
【105分】
経済開発

三限(15:15-16:45)
【90分】
開発課題に挑む現場から

四限(17:00-18:00)
【60分】
ワークショップ
第1回
(10/5)

開発と近代化/開発援助の歴史/SDGs成立の背景

緊急援助の現場から
講師:忍足 謙朗 氏(元WFP/難民を助ける会常任理事)
※第1回のみ13:00-14:15

MDGsSDGs:パラレルワールドの双生児
講師:山形 辰史 氏(立命館APU教授)
※第1回のみ14:30-16:15

参加者同士の体験・動機のシェア/アイスブレーキング

佐藤 寛、山形 辰史 氏

※第1回のみ16:30-18:00

第2回
(10/26)

援助の社会的影響/スポイルとジェラシー

経済成長と開発経済学
講師:黒岩 郁雄(ジェトロ・アジア経済研究所開発研究センター上席主任調査研究員)

教育開発の現場から
教育と紛争・難民
講師:小松 太郎 氏(上智大学教授)

開発課題解決を職業にするとは?

モデレーター:原田 悠子 氏(NPO法人クロスフィールズ)

第3回
(11/9)

参加型開発/社会関係資本/村人の戦略

教育と開発・ゴール4の意味
講師:黒田 一雄 氏(早稲田大学教授)

グローバルバリューチェーンからみた米中関係
講師:猪俣 哲史(ジェトロ・アジア経済研究所 新領域研究センター上席主任調査研究員)

自分の中のモティベーションは何か
モデレーター:深町 英樹 氏(一般社団法人GEMSTONE
第4回
(11/30)

日本の開発経験 明治維新と高度成長/生活改善運動

健康と開発~医療協力の現場から
講師:清水 栄一 氏(国立国際医療研究センター)
※第4回は13:15-14:45(90分)

ESG投資とSDGs
講師:山田 雪乃 氏(大和証券)

※第4回は15:00-16:30(90分)

社会的インパクトとは何か
モデレーター:今尾 江美子 氏(ケイスリー株式会社)、坂田 正三(ジェトロ・アジア経済研究所 バンコク事務所)

※第4回は16:45-18:00(75分)

第5回
(12/21)
BOPビジネス/ソーシャルビジネス

アジア諸国の貿易と開発政策
講師:石戸 光 氏(千葉大学)

※第5回は13:15-14:45(90分)

国際資源循環とSDGs
講師:小島 道一(東アジア・アセアン研究センター(ERIA)シニア・エコノミスト)

※第5回は15:00-16:30(90分)

調整中(受講者のニーズ応じて調整)

モデレーター:深町 英樹 氏、原田 悠子 氏

※第5回は16:45-18:00(75分)

冬休み (中間レポート)

(中間レポート)


第6回
(1/11)
フェアトレードと従属論/認証制度とルール作り/WTOドーハラウンド

国際労働移動:海外出稼ぎとForced Migration
講師:山形 辰史 氏(立命館APU教授)

※第6回は13:15-14:45(90分)

水資源とガバナンス
講師:大塚 健司(ジェトロ・アジア経済研究所新領域研究センター環境・資源研究グループ長)

※第6回は15:00-16:30(90分)

調整中(受講者のニーズ応じて調整)

モデレーター:山形 辰史 氏、深町 英樹 氏

※第6回は16:45-18:00(75分)

第7回
(2/8)
サプライチェーン・マネジメントとSDGs

プライベート・スタンダードとSDGs
講師:道田 悦代(ジェトロ・アジア経済研究所新領域研究センター環境・資源研究グループ主任研究員)

※第7回は13:15-14:45(90分)

企業の途上国展開の現場から
講師:佐竹 右行 氏(株式会社ユーグレナ)

※第7回は15:00-16:30(90分)

調整中(受講者のニーズ応じて調整)

モデレーター:深町 英樹 氏、原田 悠子 氏

※第7回は16:45-18:00(75分)

第8回
(2/29)
オリエンタリズム/日本の役割・援助する理由/東アジア型援助 日本の国際協力戦略の変遷:情けは人の為ならず
講師:山形 辰史 氏(立命館APU教授)

受講者の成果報告会

(論文作成希望者)

ラップアップディスカッション・修了証授与
佐藤 寛、山形 辰史 氏、深町 英樹 氏、原田 悠子 氏


使用言語

日本語

主催

ジェトロ・アジア経済研究所

定員

30名(最少催行人数14名) (定員に達したため、お申し込みを締め切りました。)

参加費

  • 一般:80,000円
  • アジア経済研究所賛助会正会員:64,000円(2割引)
    ※修了者(五回以上の出席+中間レポート提出)には修了書授与

※取材・記録のため会場内にメディアのカメラや撮影チームが入る可能性もありますのでご了承ください。

お問い合わせ先
ジェトロ・アジア経済研究所 研究推進部 研究イベント課
Tel:043-299-9536 Fax:043-299-9726
E-mail:seminar E-mail