セ アウン
| セ アウン Set Aung (Winston) |
| [所属・役職] | 新領域研究センター・上席主任調査研究員 |
| [専門分野] | ミャンマー経済、開発経済 |
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Set_Aung
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研究歴
研究者、コンサルタント、政策立案者としての長いキャリアを経て、2025年にアジア経済研究所に入所しました。これまでに英国で複数の修士号、慶應義塾大学で博士号を、それぞれ異なる分野で取得し、東南アジア数か国の研究機関や政策シンクタンクと連携して研究を行ってきました。研究対象は投資、貿易、地域経済統合、様々な形態の影の経済活動など幅広い政策分野に及びます。
学術・研究活動に加え、ミャンマー政府で主要な政策立案者として奉職し、重要な経済改革期において、大統領経済顧問、ミャンマー中央銀行副総裁、計画財務副大臣などの要職を歴任しました。これらの職務を通じて、主要な経済改革に直接貢献するとともに、研究で得られた知見と、実践的な政策立案を結びつける能力を強化してきました。
現在取り組んでいるテーマ
現在は、ミャンマーの経済政策、特に政策選択が影の経済の拡大にどのように寄与してきたかに焦点を当てて研究しています。政策の中には、非公式・非合法活動を減少させるどころか、規制の不確実性を生み出し、市場アクセスを制限し、制度的執行を弱めることで、意図せずそれら(=非公式・非合法活動)を強化してしまっているものもあります。私の研究では、こうした政策を再設計し、正規の経済活動への参加を促す、より予測可能で透明性が高い、インクルーシブ・ビジネス環境を推進する方法を探求しています。
もう一つの研究テーマは、従来の目標「経済効率性」と並行して重要性を増している「経済安全保障」です。特に、投資の多様化の役割と、限られた少数の外部パートナーへの過度な依存を減らす必要性を分析しています。
ミャンマーを主要な事例研究対象としながらも、私が研究する諸問題は、同様の課題に直面する多くの発展途上国・移行経済国にも関連するものです。これらには、影の経済の管理、制度的能力の強化、効率性と経済安全保障の均衡、そして持続可能な経済発展を支援しつつ生産的で多様な投資を誘致する政策設計が含まれています。