福西 隆弘
福西 隆弘 FUKUNISHI Takahiro |
[所属・役職] | 研究推進部・次長、イデアス開発スクール ・教授 |
[専門分野] | 開発経済学 |
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researchmap | 研究者情報(学歴・経歴・業績一覧) |
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研究歴
サブサハラ・アフリカの経済発展と貧困削減に関心があり、これまで主に企業と労働者の研究をしてきました。研究を始めた当初、アフリカの数カ国で衣料品の輸出が増え始め、他地域のように経済発展のきっかけになるのかという視点を持ち、アフリカの縫製企業を調査してきました。当時、アフリカの産業発展は現実的とみられていませんでしたが、国際機関とも協力しながら研究と発信をしてきました。
現在は、産業の構造変化の要因について関心を深めています。また、工場を訪問する際に労働者を観察するようになり、その後、若者の雇用について研究を始めました。職業訓練やインフォーマルセクター、ジェンダー問題に取り組んでいます。アフリカでは若者の人口が非常に多いので、彼らの経験が近い将来のアフリカを形作ると考えています。
現在取り組んでいるテーマ
若者向けの雇用政策として多くの国で拡充されている職業訓練の研究を継続しています。雇用は企業と労働者のマッチングで実現しますので、労働者に対する職業訓練だけでは雇用に結びつかない可能性があります。共同研究者と一緒にエチオピアの職業訓練校を卒業した若者を追跡調査していますが、この調査を基にスキルと職業のミスマッチやスキルのシグナリングという点に注目して、政策の課題を検討しています。
また、若者を中心にオンライン・プラットフォームを利用したインフォーマルビジネスが普及していますが、その影響についても研究を始めました。アフリカとデジタル技術の議論ではよい面が強調されることが多いですが、ナイロビにおける実態を観察しようとしています。
縫製産業に関連する研究としては、衣料品の小売企業とともに、工場におけるジェンダー問題に関する実証研究を継続しています。また、同僚とともに、アフリカの産業構造変化を説明する理論モデルの構築にも取り組んでいます。
関連するリンク
・ 開発経済学の研究論文の紹介(ブログ)
・ アジ研イデアス(IDEAS)研修プログラム